原田マハさんの作品を
最近いろいろ読んでいます。
今回読んだのは
『本日は、お日柄もよく』(徳間書店)
文庫で出版されていて
ずっと気になっていたので
漢方の試験の帰りに
終わった~♪という勢いで買っちゃいました。うふ。
この本を通して初めて知った職業「スピーチライター」
この本では
伝説のスピーチライター
世界の有名なスピーチの話なども出てきて
本なので黙読なんだけれど、
スピーチの声の調子、音量、息遣いまでが感じられそうな熱い作品でした。
言葉によって
相手が、世界が、変わる事もある。
言葉が持つ力と可能性は、無限大なんですよね。
1つ1つの言葉を大切にしたい
相手に対し、
時として大きな力をもつ「言葉」というものを
大切に渡して行きたい
と思わせてくれる作品でもありました。
心の底から出てきた真の言葉は
相手に伝わるんですよね。
胸の奥まで。
相手の心を動かすような何かを生み出すというのは
本当に難しいことだと思います。
自分の心にある
嘘偽りのない言葉に対して
自信を持って、そして大切にしていきたいです。
伝説のスピーチライター久遠久美が大切にしていた言葉
「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩きだしている。」
私の場合は、三時間が7年で、二十四時間が8年で、二日後が9年になり、三日後が10年だったけれど、
それでも人間はちゃんと、このステップを経て
前に向かって歩くように出来ているんだろうな。
「ほんとうに弱っている人には、誰かがただそばにいて抱きしめるだけで、幾千の言葉の代わりになる。そして、ほんとうに歩き出そうとしている人には、誰かにかけてもらった言葉が何よりの励みになるんだな、って」
どんなに沈み込んでいたって、
言葉と存在によって
背中を押してもらえるチャンスは
たくさんあります。
風をうけとめる帆さえ燃やしてしまわなければ
ちゃんと風が
遠くから吹いて来るんです。
言葉の大切さ、重さを感じるとともに
自分が辛かった時に、本当に親身になって、
心をしっかり支えてくれた人たちがいたことに
改めて感謝したい気持ちになりました。
じーんとする
いい作品だったなあ。
原田マハさんの作品を
他にももっとたくさん読みたくなりました。
ちなみに
前回読んだのは『楽園のカンヴァス』
↓ブログではこちら
http://beamie.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=...
確かに、言葉で人を動かすのは難しいですが、言葉で
ないと相手を知り得ないのも、また事実です。
スピーチも、素晴らしい内容でも、話すタイミング、読み
方等で、よくなったり、ダメになったりするので、まるで、
生き物のようです。☆