登山〈赤岳〉

昨日は、八ヶ岳の最高峰赤岳登山に向かった。この山の標高は2899.17メートル。日本百名山の一つである。
ルートは、美濃戸口から南沢コースで行者小屋に向かい、地蔵尾根を通過し山頂を目指す。参考コースタイムは登りで4時間50分。私たちのタイムは4時間30分だった。十分な休憩を取りながら、好調に登れた。
地蔵尾根は、鎖場やハシゴで急斜面を登るので、高度感はかなりあるが、スリル感のある絶景を見れることや、頂上までストレートに登れるので時短には良い。危険はかなりあるが、それはどんな場所でも言えることなので同じだろうと思う。高所の苦手な人は足がすくむかもしれないことと、強風や雨天時は行かないほうがいい。
個人的な感想は、地蔵尾根は危険度は高くなるが、天気が良ければもの凄く絶景が見れる。私は想像以上の景色に感動した。登りルートで通過するには、かなり登り甲斐があり良かったと思う。
下りは、山頂から文三郎尾根を通過し行者小屋に戻る約3時間のコースだが、途中から整備された階段が続くので、安全ではあるが物足りなさを感じる人もいるかもしれない。急斜面を下るルートは、整備してありゆるやかで確実に下山し、危険の回避という意味では最適だったと思う。
今回の赤岳に登る前、私は内心緊張していた。まだ登ったことがない山で、あの威厳のあるたたずまいには圧倒されていた。岩場は堕ちたら容赦なく命を奪うことも知っていたし、万が一をいつも考える。
そのため事前に調べることも念入りにし、装備の確認と、緊張感と集中力をもって登頂した。
しかし、何よりも心を和らげてくれるのは、やはり自然だった。深い緑の木々たちが朝日に照らされ、大地にひしめく苔が一瞬にして光りを纏い、輝きを放つ地面を見るのは、神秘としか言いようが無い。
水の音も体中に浸透していくように響く。水分を豊富に含んだ森のなかは涼しく澄んでいる。まるで新しい命を与えてくれるような気さえする。
赤岳は、私の想像以上に大きく、そして広かった。雲よりも上に登り、山脈よりも高い場所に立つ。壮大な山々が見渡せ、はるか遠くの街並みが点のように見える。剥き出しの岩は高くそびえ、力強く、美しい。
言語をいわぬ自然の生き方は、こんなにも心に響く。岩にしがみついている花のなんという健気なことか。生まれた地で、与えられたものだけで、一生懸命に生きる。
私はいつも無事に下山するたびに思うことがある。それは自然は恐ろしいほどに美しく、何かを教えてくれるということ。この“何か”は、漠然としているようで、しかし確かなこと。生きていくのに必要な確固たる何かである。
この山のなかで生まれて、死んでいく命の数だけ、人間の範疇を超えるものが確かに存在するのだろう。
行かなければ知り得ないものが いつもある。

コメント


Helmutさん

力づよくて、パワーに溢れてましたよ〜!
自然はとっても大好きです。
自然がなかったら、私はとても悲しいです。
地球の財産ですよね!(*^_^*)

そうですね、感謝の気持ちをもって山に登りたいです♪
富士山、混みますよね(>_<)
お互い、楽しみながら入山しましょう(^o^)

 いしがみ ゆりえ 2013年06月24日

とても美しく力強い景色ですね!
私も都会で心が病みそうな時は海や山に行きます。
悠里江さんはとても自然を愛しているのが
文章を読んでいて解ります。
今年の富士山は報道のあおりもあり、いつになく混みそうですね、、
山を整備してくれている人や、山、自然への感謝の気持ちを
持って、入山できたらと思ってます^_^

Helmut 2013年06月19日

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