ありがたいことです。
最初に書店で出会った時に
読みたいとは思ったものの、手に入れるタイミングを逃してしまい、
それっきりになっていた本。
不思議なものだなあとも思います。
そんな以前から気になっていた1冊
『ノマドと社畜』(朝日出版社)
谷本真由美さんの著書です。
この本は
電子書籍として最初出版され
その後、加筆修正されて紙出版されています。
私が読んだのは
紙出版された方の著作です。
最近、ちらほらと耳にするようになった
ノマド
という言葉。
なんとな~くのイメージで
フリーランス、とか、
カフェや自宅など自分の好きな場所で仕事している人、とか
インターネットを使って仕事をしているイメージ、とか
もやもや~としたものしか想像できなかった言葉で
そのもやもや~とした感じが
なんとも気持ち悪くて
すっきりしたいなと思っていたんです。
いや~、すっきりしました、お陰さまで。
『ノマドと社畜』ありがとう。
そもそも
ノマドという言葉の定義や語源も知らないまま
なんとな~くもやもやしていたので
その辺りから、まずはすっきり。
ある一つの言葉が登場する時って
最初にどこから出てきたのか、
誰がどこで言い始めたのか
言葉の定義はどう扱うのか
そういうことが
とっても重要になってくると思うんです。
中には一つの言葉でいろいろな意味を含む言葉もあると思うのですが、
その場合は、自分が使う時の「○○」と言う言葉は
これこれこういう定義のもと使います、という
明確な指針があるべきなような気がするんです。
これはあくまでも、私自身がその方がすっきりして
気持ちよく言葉を使うことが出来る、という
単なる個人の好みの問題でもあるのですが。
私たち、芸能に関連した様々な、いわゆる「出る」側のお仕事の人たちは
ある意味ではノマドであり、ある意味ではノマドではない部分もあります。
独立事業主、でありながら
例えば、エージェントとの契約がある人もいますし、
完全なるフリーランスでお仕事をしている方もいらっしゃいます。
制度の分類上、独立事業主、とはなりますが、
働き方の概念から分類すると
私たちモデルや女優の業界であったとしても
ある程度、いろんなスタイルを選択する可能性がある、ということなのです。
私の周りには
会社員を経験した後に、フリーランス、いわゆるノマドの働き方をしているお友達が
何人かいます。
そういう人に
会社員の時によかったこと
今のフリーランスでよかったこと
逆に大変だったこと
を聞いて行くと、とても面白いです。
どちらが良い、どちらが正しい働き方、なんて言えません。
ただ1つだけ言えるのは
自分の性格にどちらの方が、比較的合っているかな
ということだと思います。
みんな、それを自分と話しあって、
どういう働き方にするのか決めて行く。
仕事が大変というのは
どの働き方をしていても同じだと思うし、
楽な仕事なんてどこにもないんだと思います。
もちろん、その仕事の内容を
「楽」(らく)ではなくて
「楽しい」方法に変えて行く手段はあると思います。
楽しんで仕事を使用と工夫していけるかどうか。
大変だけど、楽しく頑張ろう、
いっちょ、やったろう
そういう気持ちになれる働き方は
自分にとってどんなスタイルなのか
私の周辺の働き方を変えたことがある多くの人たちが
働き方を変える決断をするタイミングで
それらのことを、自分自身の心にしっかりと問いかけていました。
実は私自身も
狭い業界の中でではありますが
働き方を変えてきた切り替えポイントのようなものが
いくつかありました。
その度に、自分に合っている方向は、こっちかな
と思いながら選んできたわけです。
それが正解だったかどうかなんて
きっとずーっとずーっと遠く遠くの将来にならなければ分からないでしょう。
それでも今信じる方向に
自分の心に問い合わせをして
進んで行くしかないんです。
「今」は待ってはくれません。
この『ノマドと社畜』という本は
一見、「ノマド」と呼ばれるスタイルと、会社の組織の中にいるスタイルを
比較するための本のようにも見えますが、
実は、仕事をしている自分自身の心と対話するきっかけを
投げかけてくれた本だったような気がします。
まりりんさん、今日は、なかなかしぶい本を読みましたね。


小説がお得意な分野かと思っていたので、大変な変化球
でした。。。
これからも、いろいろと立位置を考えさせられる本に出会う
といいね。
きっと更に素敵になることが出来ると思いますよ。☆