不意打ち涙の本

先日古本屋さんで見付けて
即買いしてしまった本

『中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?』(新潮社)

著者はNHK広報のツイートをしているご本人
NHK_PR1号さん

この本は
NHK_PR1号さんが
非公式アカウントとしてつぶやき始めた頃から
公式アカウントになり
数々のジレンマ、悩みを越えて
ツイートと向き合った道のりが書かれています。

そもそもこの本を出版しようというきっかけになったことからして
事件であり、面白い。

とあるセミナーに参加。
そのセミナーのタイトルが「ソーシャルメディアで楽しくコミュニケーションして、お客さんを満足させるマル秘テクニック」などというもので
楽しみにしながらセミナーに行ってみると
そこで切り刻まれる教材として使われたのが
自分自身の公式アカウント。
自分のツイートがプリントで配られ
2時間かけて分析されたというのですから…

その分析内容が、自分が伝えたかったことと違っていたことから
ここは何か、まとめて書かねば、となったようなのです。
自分の本当の想いを伝えようと。

この本の奥付ページにある
NHK_PR1号さんのプロフィールではこのように書かれてあります。

「NHK広報公式アカウント。やや癖のあるツイートが特徴。通常業務の間にゆるく運用しており、繁忙期には止まります。アイコンはおやつ時間。」
とあります。

NHK_PR1号さんのすごいところは

これやったら、怒られるかな~
怒られるだろうな~(内部から)
反論とかくるだろうな~(外部から)

とか、一応はもやもやと思ったりもするんですが、

結果的に

いいや、やってしまえ~!

と進んでしまうところ。

私には足りない要素で
この感じが、いいなあって思いながら読んでいました。

もちろん、なんでもかんでも、見切り発車では困る事もあると思いますし
誰かに迷惑をかけてしまうこともあるとは思いますが、

なんていうか、ある程度は
思いきって飛び出すようにして進んで行かなくては
と思うわけです。

アイコンが3時を指しているエピソードも面白くて

「お!おやつ!!おやつの時間かあ……。それって、ものすごくダメな感じがするぞ。マジメで堅い感じのNHK時計なのに、指している時刻はおやつの時間。この微妙にずれたテイストは、もしかすると私が狙っている感じに合っているかも知れないな……。
『どうして3時なのですか?』と聞かれた時に、『おやつの時間だからです』と答えたら……。おおお、楽しいかも!」
(文中の顔文字を再現できず省略してあります)


とういのです。

この感じだよな、この感じ。
私も学んでいきたい、この感じ。

この本のタイトルからは
公式のツイートでありながら
ゆる~く進んで行くこと、そしてその秘密に迫る
みたいな雰囲気なのですが、

NHK_PR1号さんの
ツイートを通してのエッセイであり、
いろいろな想いがぎゅっと詰まった1冊になっています。

そういう感じだとは思わず読んでしまったので
(良い意味に解決しているんですが)

読み進むにつれて

NHK_PR1号さんの人間性というか
そういう味のようなものが香り立ってきて

なんとなく簡単なビジネス書のようなテンションで開き始めた私は
読み終えた時には
ぐっと違った読後感にひたっていたのでした。

特に
3月11日の東日本大震災
あの日のことについて
NHK_PR1号さんが書いていた章を読んでいて
私は涙が出ました。

泣ける本を手に取った予定はなかったので、
すごく不意打ちだったし
でも何か大きなものが
胸の奥まで、えぐるように突き刺さってきて
うまくまとめられないのですが、
ただ本を開いたまま、涙が流れていました。

その内容はあえてここでは引用しません。
その日の1日の章を通して、その後の話まで通して読んで
1つの想いかなあと思ったので。
気になる方はぜひ著書をご参照ください。

情報を発信するという
大きな組織の中にいて
その時自分はどうするべきだったのか。
何をしたら正解で、何をしたら間違いだったのか。
きっとずっと答えは出ないし、正解はないのかもしれない。
けれど、悩まずにはいられない。
そして何も出来なかったという想い。

これは
何かを発信する
ということを仕事としてやっている自分自身も
あの時、考えていたことに
どこかで触れてくるような感じがしたんです。

だから
心の奥の何かに
刺さってきたのかもしれません。


そんなわけで
一気読み。

良い本に出会えました。

コメント

ご紹介戴きました本、近日届くので早速読んでみます。^ ^

Crayon 2013年05月17日

麻里さん、素敵だと思われる本を紹介して下さって、ありがとうございます。^ ^

ご紹介のコメントだけで、年甲斐も無くまた男子でありながら不覚にも涙腺が緩みました。笑

これからも様々な本のご紹介も楽しみにしています!

Crayon 2013年05月17日

よかったですね。クローバー

いい本は、一生の財産です。☆

まるみる 2013年05月16日

幸せですね
いい本にめぐり会えて

すーさん 2013年05月16日

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