かっこいい女性への憧れ『ナスカ 砂の王国』

大人になってから、世界遺産というものについて、考えるようになりました。
テレビ番組だとか、本などで見ているだけの場所が多いのですが、
いつか行ってみたいと強く心ひかれる場所がたくさんあります。

なぜ大人になってから考えるようになったか。
それは、小さい頃にはとても身近に世界遺産があったからです。

秋田県の白神山地。
世界遺産とはどんなものなのかもわからず、
白樺がいっぱいあるなあと思いながら、
みんなで遊びに行った近所の山という記憶だけでしたが、
大人になってから、実はなんだかすごいところで遊んでいたものだ
と再認識したのです。

今日は憧れの世界遺産、ナスカの地上絵についての本を読みました。

『ナスカ 砂の王国 地上絵の謎を追った マリア・ライへの生涯』(文藝春秋)

これは元日本テレビアナウンサーで
今はエッセイスト、絵本作家など多彩な活動をされている、
楠田枝里子さんが書かれた本です。

楠田さんが日本で、ナスカの地上絵のことと、その研究をするマリア・ライへという女性の存在を知り、取材をすることになったところから話が始まっています。

マリアはドイツ人の研究者だったため、
その生い立ちや経歴を調べるために楠田さんがドイツに取材に行った頃は
まだ東西のドイツが統一される前で苦労した話や、
ペルーまでマリアを訪ねて行った時の話も細かく描かれています。

楠田さんもマリアを追いかけて大変な様子でしたが、
楠田さんも想像しているように、マリアが一人で異国の地に立って研究を続けようとした、その苦労は想像を絶するものだったはずです。

楠田さんとマリアが会った時は、マリアの晩年の頃で、
研究業績が認められ、ホテル・ツーリスタの一室を研究室として与えられていた頃のことです。
この頃のマリアはパーキンソン病などのことや、年齢のこともあり、
とても穏やかな時間を過ごしている時期でした。

楠田さんが会ったマリアの様子は、とても淡々としていて、穏やかな様子で描かれています。

しかし、そこから見えるマリアの情熱は、穏やかさと対照的に、
ひしひしと伝わってくるものがあります。

現在でもナスカの地上絵については諸説があり、マリアの説も
説得力を持った研究として扱われているようです。
力強く自己の信念を持って突き進む女性、マリアの情念に
心をぐっと掴まれました。
かっこいいという単語は浅いかもしれませんが、
頑張り続ける輝く女性の生き方が憧れです。

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