おほちかま

前から気になっていた本を
母が読み終えたというので
いつものようにお互い読み終えた本を交換。

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』(角川書店)
万城目学さんの小説です。

万城目さんの独特の世界観は
いつも楽しくてわくわくさせてくれます。

以前読んだのは

『偉大なる、しゅららぼん』(集英社)

ブログに書いたのはこちら

http://beamie.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=...





今回は
タイトルにある二人

人間の少女、かのこちゃんと
犬を夫に持つメス猫、マドレーヌ夫人

そして周囲の人たちが織りなす
ほっこりとした日常が描かれています。

小学校1年生のかのこちゃん。

自分がかのこちゃんくらいの年齢だったころを
思い出して、ふふふっと笑ってしまいます。

「ゲリラ豪雨」をどうしても発音できず
どういうわけか「ゴリラ豪雨」になってしまう、かのこちゃん。

「「ゲリラ」という言葉には、何かとても刺激的な響きがあるのに、かのこちゃんはどうしても「ゲリラ」を覚えることができない。いつも「ゴリラみたいなやつ」で止まってしまう。「ゴ」を「ゲ」に替えたらいいだけなのに、その一歩がなぜか遠い。ただ「ゴリラ」でないことはわかるので、結果「ゴリラじゃないやつ」という表現に落ち着く。」


私は小さい頃
夜空に輝く綺麗な星を

おほしさま

と発音できずに

おほちかま

とずっと発音していたそうです。


かのこちゃんと大きく違うのは
自覚症状があるか、ないか。

かのこちゃんは、ゲリラをゴリラと発音してしまうことは認識しているので、
私の場合の、おほちかま、よりはずっとずっと発展型なわけです。


ただある特定の言葉を発音していた時に
「何かとても刺激的な響きがある」という当たりが
子供ならではの心境を、ぐりっと突いているなあと思いました。

意味はよく分からないけれど
その響きがなんとなく楽しくて、
心魅かれてしまい、
何度も発音したくなるもの。

意味を正しく理解してしまうと
その響きのマジックはあっという間に消えてしまうのだけれど。

そして、たった一文字を変えればいいだけだと分かっているのに
「その一歩がなぜか遠い。」というのも
子供時代の、渦中にあったその心を、ずばり指摘されたような気持ちになりました。

大人になったら簡単に思える一歩も
どういうわけか、遠かったりするもの。
今になって振り返ってみると、
なぜそんなに遠くに感じていたのか、わからないもの。
そういう、小さくて、くすぐったいことが、子供時代にはたくさんあったような気がします。


『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』

まだ読み終えてはいないのですが
移動中に少しずつ読んでいます。
ちょうど文庫になって発売されたので
カバンにひょいと忍ばせておくのにも丁度良いです。

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コメントのお返事です。

のぶちゃんさんへ
そうなんですよ、小さい頃のプレーンヨーグルトは
全部砂糖が付いていたと思ったんです。
最近でも砂糖付きはもちろんありました!
でも付いていないということを表示することで
必要ないなと思っている人は選択できるようになったんだなあと感じました。


カドさんへ
なるほど~プレーンヨーグルトはそんな工夫があったんですね。
必要ないと感じていた人にとってもいいですし、
砂糖が付いていた方がいいと思っている人、いらないと思っていた人、
それぞれ選べるようにもなって、いいなあと思いました。


ヤーテさんへ
白玉入りのたいやきは私も何かの仕事の時に
差し入れでいただいたんですが、
白玉大好きな私としてはとてもハッピーでした♪
もう春になりますね。
デジカメ、私もコンパクトデジカメですが
持ち歩いています。
モバイルに付いているカメラもかなり良くなっていますよね。
春になるといろんな綺麗な色があるので撮りたくなりますね。

コメント

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