雨(詩)

細かくて、優しい雨が降り注いで
湿度のあるじめっとした空気が心地よかった。

日が傾いて夕日が街を包んでいく。
淡く、淡い、ぼんやりと雨に滲んだ夕陽の色は、微笑むような優しさをもっていて、憂鬱な顔をした空に、じっくりと交わっていくように見えた。

霧のかかるグレーを帯びた空をかきを消すわけでもなく、静かにそっと隙間に入り込み、じんわりとあたためてくれる柔らかい手のひらのような温もりだった。
まるで両手でそっと触れるように夕陽は街を包んでいく。

世界に、空に、大地にぬくもりという愛があるとするならば、私はこのひとときにも、愛を感じる。

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