「間の悪いもの」

日本の有名な古典文学

『枕草子』

清少納言の名作ですね。

教科書にも出てきて
冒頭を暗記した、という方も多いのではないでしょうか。

はるはあけぼの~

その『枕草子』の中の

百二十三段

「はしたなきもの」

という段があります。

「はしたなきもの

異人(ことひと)を呼ぶに、我ぞとて、さし出でたる。」



「はしたなきもの」は、
現代語にすると
「間の悪いもの」
となりますが

ここでは
「他の人を読んだのに、自分のことかと思って、顔を出しだ時。」

と言っているんですね。



この間の悪さに
似たような場面に

私は電車の駅にて
何度か遭遇したことがあります。


一番多いケースは

ある程度混雑した駅にて
休日の午後。

電車を降りて
エスカレーターに乗って
改札まで行こうとした時。

休日なので
多くの家族連れ、お友達同士でお出かけされている方々が
電車を利用されている場面です。



混雑しているので
エスカレーターに乗った時に
自分が含まれていたグループの人たちと
ちょっと距離が離れてしまうことってありますよね。

一人知らない人を挟んで前後にグループが分かれていたりして。

でも前を進んでいる人は
てっきり、自分のすぐ後ろにいる人は
同じグループの人だと思い込んでいるわけです。

そこで

エスカレーターで前に乗っていた人が
何か話を急に始めながら
ぐいと振り向く。

その瞬間。

「はしたなきこと」


前にいた人は
後ろを振り向いたら
いきなり知らない人で

ぎょっとした顔をして

次の瞬間には
何事もなかったかのように
さっと慌てて前をむき、あとはずっと無言。

後ろにいた人も
気まずい。


なんだか前の人が
本当に

すーっと前をむき直すもんで

巻き戻し映像を見ちゃったかのような錯覚。


私は幸い、
そういう事件を
発生させたことはないのですが、

前の方が発生させて下さったことは
何度かあり…

その度に

何事もなかったかのように逆再生された動き後の
前の人の背中を見ながら


逆に私が悪いことをしてしまったような、

なんか、ここにいて、すみません

という気持ちになってしまうのでした。


あれって
何度遭遇しても

もじもじして

はやくエスカレーター降りられますように

って思っちゃうんだなあ。

コメント

幸い、間違ったことはありませんが、話しかけ
やすいのか、旅などすると、しょっちゅう、知ら
ない方に話しかけられます。。。芽

まりさん同様、人見知りなので、正直なところ、
とっても戸惑います。(笑)
有名人の誰かと間違われているみたいです。。。クローバー

まるみる 2013年02月13日

駅のエスカレーターで自分も経験がありますバス

目の前のオバチャンがいきなり話しかけてきて人違いってやつです。

びびるし、気まずいですよねもうやだ~(悲しい顔)

しかもそうゆーのって、オジチャンじゃなく、やからすのは必ず社会で働いた経験があまりなさそうなオバチャンなんですよねぇ~

袋井 2013年02月13日

そういうこと、ありますよね!

わかります!

恥ずかしいので、前の人にならないように気を付けないと(^_^;)

ryou 2013年02月13日

実は最近、よく似た体験をしましたよ(^o^;)

ケーキ屋でショーケースを見て何を買うか悩んでたとき、○バサングループの一人がショーケースに顔をむけ指差した状態でいきなり、
『○○さん、これええと思わへんか?』
って言葉だけオレに向かって言ってきたのです(*_*)

直後に気がついたこの方、
『ああ、お兄ちゃんゴメンな!』だって(^^;
こちらとしてはさすがに苦笑いするしかありませんでしたがf(^_^;

確かにこんな状態になったら、その場から逃げ出したくなるかもしれませんね(((^_^;)

ヤーテ 2013年02月13日

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