Fw:戌の日


妊娠五ヶ月の安定期に入り、母親陣頭の下いざ戌の日参りへ。
犬は多産でお産が軽いといわれることから、古くから日本人は戌の日に安産祈願をする慣わしがあるのだとか。

この日の朝は前日から降り続く雨にも関わらず、水天宮交差点はすでに訪れる人で賑わいをみせ商店も活気づいていた。
この町が最も輝く日なのだとわかる。
戌の日は干支と同じで12日毎。
安定期に入った妊婦さん達は前々からスケジュールを立てこの日と決めてやって来る。

境内へと続く階段をあがる。
警備の人も「はい並んでぇ」と大声が飛び交うセール会場とは訳が違い、どこか厳かで足元を注意深く見守ってるようなあたたかさが感じられる。
なにせ、皆、妊婦なのだ。

私も母親と夫の三人で参拝に来たが、周りを見渡すと一家総出という雰囲気。
妊婦一人に対して+1〜3人となるので比較的こじんまりとした境内は人と傘の花であふれる。
さらにここに集まる女性達のお腹には新しい命が鼓動しているのだ、思わず見えない人数まで数にいれたくなる。
どこの家庭もきっと母親が自分の時と重ねて張り切っているに違いない、と勝手に想像する。

肩が雨に打たれながら、私達も神様に手を合わせ仔犬像の頭を撫で腹帯を買い求めた。

ランチへとタクシーを止め日本橋に向かう。

ふぅ〜無事に終了。

なぜか息が上がっている。
圧巻な光景に興奮し、自分も間違いなくその一人になっていた不思議を思う。
母親が一番ホッとした清々しい表情でいるように見える。
ずっといぬのひイヌノヒと言ってたもんね。

それにしても何が印象的だったかというと、冬の強い雨が降りつける寒い午前だというのに「そんなのへっちゃら〜お構いなしとよ」といった具合に皆さん表情が明るかった。
たしかに願いはただ一つ「ザ・安産」。

上を見上げている。そう、未来に繋がっているのだ。
希望、愛、とか少し照れ臭い表現があるけれど人がつくりだす空気はそんな目に見えない輝きで溢れていた。

…待ち人来たる。。

子供は未来からやってくるのかもしれない。

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