手作りからだのほっこりご飯 vol.10 百合根豆腐カレー

お正月、2日、
お節料理にお雑煮、
焼いたお餅にきなこをまぶしたり、お醤油餅にしてみたり。

魅力的なお料理がいっぱいありますね。

華やかな食卓。
頑張って準備したお母さんたちは
お正月くらいは、ちょっと一休み出来ているでしょうか。


使い残して冷蔵庫に控えている食材で
お正月後にも楽しめる料理を作ってみました。


主役は


百合根







この時期じゃなければ
なかなか手に入らないのがとても残念な程
百合根は美容にもいい食材なんですよ。

味もクセが少なく
ほっこりした食感で
いろいろな料理に使えます。

今回は

お肌に潤いをチャージ出来る
美肌カレーを作ります。




使った食材は



百合根

木綿豆腐

にんじん

まいたけ


冷蔵庫にあったものだけで具にしてみました。
玉ねぎもあったら良かったかなあ。


今回の潤い美肌カレーのポイントは

百合根と豆腐です。


では
漢方の目線から見てみましょう。




百合根は








「心」「肺」に働きかけてくれる寒性の食材。


寒性なので余分な熱を冷ます力が強い野菜ですね。

「心」に余分な熱が籠ってしまうと
イライラしたり、目がさえてしまって眠れなくなったり、
口内炎が出たり、
おでこのあたりに大きく赤く腫れたようなニキビが出たり。

また
「肺」に余分な熱が籠ってしまうと
潤いも失われ、咳が続いたり、熱により喉も痛くなったり。


冬に旬を迎える百合根は、
この時期ならではの乾燥を防いでくれる力があり、
やはり旬の食材をその時期に食べるのには
美味しいだけではなく、体にも良いことなんだなあと改めて思います。


そして

豆腐も
そのぷるぷるな見た目からも想像しやすい
潤いの力を持った食材。

水切りした木綿豆腐を使っています。



豆腐は

「脾」「肺」に働きかけてくれる涼性の食材です。

寒性の百合根よりも熱を冷ます力がやや弱いものの、
百合根同様、「肺」の余分な熱を冷まします。

また
この時期独特の忘年会からお正月、新年会へと
楽しさのあまりの暴飲暴食により
胃に熱が籠ってしまった場合には
「脾」の働きが悪くなってしまうため
豆腐にもあるような「脾」に籠った余分な熱を取り除いて行くことも大切。


さらに今回はカレーなので
様々なスパイスが
身体の「気」「血」「水」の巡りを良くしてくれ、

まいたけは、





「気」「血」「水」を生み出し、補ってくれます。




肌トラブルには様々な原因がありますが
共通しているのは
巡りをよくすること。
何かがどこかで滞っていると、その不調が肌の上に現れてくることも多いんです。

肌は内臓の鏡、とも言われる程。

同じ場所に似たようなニキビが出ていたとしても
同じ原因から発生したとは必ずしも言えないのですが、
身体からの何らかの不調のサインだということは言えますね。



そんなわけで

もしも冷蔵庫に
お正月料理に使ったけれど余ってしまった百合根があったら
カレーに入れてみるのはいかがでしょう。


豆腐を使っているカレーでは
メインとなる野菜類を炒めたら

いつものレシピよりも
やや水を少なめで作るのがポイントです。

お好みで調整してみてください。




今回は

ぷるっぷる潤う冬の美肌ご飯

百合根と豆腐の簡単カレー


でした。