お正月へ突入。
暴飲暴食が続いてしまっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
食べ過ぎが続いてしまうと
頑張って消化してくれている胃も
やっぱり疲れてきます。
胃が疲れているのに
それでも頑張らせていると
胃に熱が籠ってしまう「胃火(胃熱)」という状態になってしまうこともあると
漢方の理論では考えられています。
胃もたれしたり
胸やけしたり
胃が痛くなったり
さらに
お腹が空いていないはずなのに
食べても食べてもまた食べてしまうという
悪循環が起きたりするのも「胃火」の症状と言われています。
あまりにもひどい状態の場合には
専門のお医者さんに診てもらう必要がありますが
軽い症状で、食生活で改善出来る場合には
上手に食べる物を選んだり、量を調整したり、食べる時間を気を付けて見たりしながら
美味しく楽しい食事をして行きたいものです。
ちなみに我が家の大晦日の年越しそばは
けんちんそば
でした。
近所のおそば屋さんで見付けたメニューで
珍しくて注文してみたのですが
けんちん汁がもともと大好きだった私は
このけんちんそばも、とってもお気に入り。
温かい汁物、鍋などにゴボウが入っているのって
好きなんだなあ。
秋田県の名物、きりたんぽ鍋にもゴボウが入っていますよ。
さて
そんな
けんちんそば
実は
胃の熱を冷ましてくれる要素がたっぷり入った
暴飲暴食が続いている人に合うメニューだったのです。
そばは
「脾」と「肺」に働きかけてくれる涼性の食材。
「脾」の機能を高めることによって、
「胃」へも働きかけてくれるんです。
涼性なので、「脾」の熱を冷ますことが出来る食材。
つまりは胃の熱も冷ましてくれるんですね。
さらに他の具も
たとえば
ゴボウだと
「肝」「肺」に働きかけてくれる涼性の食材。
特に体全体の余分な熱を取り除いてくれる野菜です。
さといもは
「脾」に働きかけてくれる平性の食材です。
胃腸の働きを活発にしてくれます。
にんじんは
「肝」「脾」「肺」に働きかけてくれる平性の食材。
ほうれん草は
「肝」「脾」「肺」に働きかけてくれる涼性の食材。
とにかく「胃」の元気を取り戻すのにぴったりな食材がいっぱいです。
更に、にんじんとほうれん草は「肝」への働きかけにより
目の充血など、夜更かしで負担がかかった目へもしっかりと働きかけてくれます。
そして
全体として
気を補い、気を巡らせる食材のオンパレード。
体の冷えが気になる場合は
温め効果がある生姜やネギを薬味として組みあわせるのも良さそうです。
また、冷たいおそばではなく
温かいおそばとして楽しむのも
冬の時期ならではであり、冷え過ぎ予防のポイントですね。
そんなわけで
けんちんそば
暴飲暴食でほてった胃に
すっきりしましょう
クールダウンそば
でした。
もちろん、食べる量を減らしたり
辛いものや刺激物を食べ過ぎないように気をつけるなどの工夫も忘れずに。
おいしそうなお蕎麦ですね。
ところで、まりさん、けんちん汁、の「けんちん」の
謂れをご存知ですか。
実は、このお汁は、上杉謙信が、武田信玄との
戦いのために、料理人に命じて作らせたものが
広まった、という説があります。
いわく、こんなおいしいお汁を作ってくれと指示した、
上杉謙信にちなみ、けんしん→けんちん、となった
そうです。。。
、、、というのは、全て作り話です。(笑)
お正月から、楽しんでいただけましたでしょうか。
正月=笑月、ということで。(笑)(笑)