千年を越える想い

大好きな雑誌 “VOGUE japan” の2月号を手に入れました。

今回のテーマは

FOREVER YOUNG

永遠の若さ

サブタイトルとして「“若さ”は今やスタイルです。」とあります。

特集ページの中に



日本を代表する芸術家、草間弥生さんのインタビュー記事がありました。


草間弥生さんと言えば
美術の歴史を勉強していれば必ず出てくるお名前。
日本の現代アートを語る上では外すことのできない芸術家の一人です。

もともと水玉をモチーフにしたデザインで有名な草間さん。
草間さんの水玉は、人間も、地球も、宇宙も、ひとつの水玉であるという自らの生命観を込めているのだと言います。

最近ではルイ・ヴィトンとのコラボレーションで
真っ赤なベースに白い水玉のデザインなどが発表され、
ニュースや、
あちこちのショーウィンドウ、
ルイ・ヴィトン店内などで見かけた方も多いのではないでしょうか。

そんな世界的に注目される草間さんですが
インタビュー記事を読んで
その歩みに、ぐっと来るものがありました。

全く無名だった頃の草間さんは
単身、ニューヨークに渡り、
お金もなく、3日も食べられない日が続いたり、
自分の大きな作品を運ぶお金もないので、小さな体で大きな作品を抱えて40ブロックも歩いて美術館のコンペに参加したのだとか。

「落選してまた、その作品を担いで帰る道、風に吹かれて、絵と一緒に体が舞い上がりそう。死ぬ思いでした。」

と語る草間さん。

今や世界的アーティストとなった彼女も
スタートから天才として扱われたわけではなく
苦労の時代がありました。


そして
苦しい時期も越えられたのは
心の炎が消えなかったから。


「描きたい絵がたくさんあって、あと200年、いや、1000年あっても足りないくらいなの。」

1000年を越える想い。

なんて果てしなく熱い心なのでしょうか。


「自分の肉体はなくなっても、宇宙への畏敬の念と、人間の生命への賛美を自分の芸術によって永遠に、後世の人に残して行く。そのために、毎日寝る間も惜しんで働いています。残り少ない人生の中でできるだけのことをやって、最高のメッセージを若い世代に残したい。」


寝る間も惜しんで、と言う話については
以前このブログでも少し触れた事がありましたが
(詳しくは、10月30日「眠っている隙に…」の記事をご参照下さい。
 http://beamie.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=... )


生きている時間の全てを捧げて駆け抜けたいと思うことが
誰にも負けない強さを作り続けて行く、
そんな気がしました。


「苦しいながらも芸術の道を歩んできて良かった。それを考えると夜も眠れないくらいなの。死ぬ間際まで絵筆を捨てない気持ちで生きています」


夜も眠れないくらいの感動。

自分で、頑張って良かったと思う事に付いて、
それくらいの気持ちが押し寄せてくる時っていうのは、

本当に、本当に、限界までやり切って、全力で走り続けて、もう無理と思ったその先までやった人にしか味わう事の出来ない、
特別な楽園のように感じました。

草間さんは
喜びの楽園の中にいながらも
今もまだ、確実に、炎は燃え盛り、そして闘い続けているのでしょう。

何かに対して、真剣に向き合うということ。
全てをかけて、やり続けるということ。

振り返った時に
自信を持って、「すごく頑張った。」「やり切った。」「限界まで挑戦してきた。」と
誰かに言うのではなく、自分自身に対して言えるように、
自分に対して嘘偽りなく真剣勝負して行けるように
毎日を闘わなくてはと、
勇気をもらったインタビュー記事でした。

コメント

草間弥生さんはユーミンと対談してたテレビをみました。
ギョロってした血走ったような緊張感がたぎる目が怖くて印象に残りました。強いエネルギーです。
ヴィトンの赤白ミズタマのやつは銀座でみたと思います。
センセーショナルでしたが
お正月にやってたら紅白でおめでたい感じに見えたかもです。

もも 2012年12月30日

草間彌生さん
かなりご高齢と聴いています…
最近テレビで巡回展に向けた制作風景や対談を見ましたが…印象に残ったのは
書き続けないと不安でたまらない
絵を書くことに出会わなければとっくに死んでいたとの言葉でしたね…
今一番のテーマは
作品を如何に次世代に遺すかと云う事だそうです
新草間ビルの竣工が楽しみです

炎の人 2012年12月30日

好きなことに、寝食を忘れるほど打ち込めるなんて、
ある意味、幸せな事だと思います。クローバー

多くの、普通の人は、そういうことに関わりなく、
自らの寿命を終えていく気がします。芽

そういう意味では、f神に選ばれた人なのかも
しれませんね。チューリップ

また、生命に対する、未知のメッセージを読み
説いた人なのかもしれません。富士山
何のために、何をなすために生まれてきたのか、
ということを。。。湯のみ

まるみる 2012年12月30日

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