これは飾っている鑑賞用の物とは違い、
食用として栽培された食用菊です。
黄色い色の菊花が一般的ですが
他に
赤紫の菊花もあります。
赤紫の菊花は
「もってのほか」
という名前なんですよ。
意味を考えるよりも前に、菊の花の名前として認識していた「もってのほか」
大人になってから改めてこの名前をみると
とっても奇妙な名前ですね。
「もってのほか」
お味の方は、もってのほか、どころか、とっても美味しいです。
黄色い菊花よりも甘みがあるようなイメージでしょうか。
大人になってから「もってのほか」を食べていないので
スーパーで見付けたらぜひ買いたいと狙っております。
私は秋田で生まれ育ったので
食卓に菊の花のおひたしがあるのは
普通のことでしたが
東京に来て、それが東北エリア独特のことだったと知りました。
菊の花の産出量は
山形県が最も多く
秋田や青森、新潟でも栽培されているそうです。
秋から冬に向かっての今の時期が最もおいしくいただける
菊花の旬なのですが、
漢方の目線から見ると
菊花を食べるのに最適と言われる時期が
なんと、今じゃないんです。
これまで勉強してきた食材は
その食材の旬と、漢方的にもおススメな時期が重なっていたので
なんとなく、やっぱりね、と納得していたのですが、
菊花は
漢方的におススメな時期は、
なんと春
花粉症の時期にぴったりな食材として扱われます。
漢方茶などでは、菊花と薄荷が入ったスッキリした味わいのブレンドが
花粉症の時期に出てきます。
ではまずは
菊花
漢方の目線で見てみましょう。
菊花は、
「肝」と「肺」に働きかけてくれる涼性の食材です。
ため息がでちゃうな~というような「気」の巡りが悪くなっている「気滞」タイプにぴったりな食材でもあります。
「肝」が悪くなってくると、目に症状が現れてくることがあります。
そして
「肺」が悪くなってくると、鼻に症状が現れてくることがあります。
そうです。
目と鼻
花粉症の時期にトラブルが発生する代表的な部分ですね。
目の炎症で涙が出たり、かゆくなったり。
鼻もグスグス。
これらの余分な熱を取り除いてくれる
涼性の菊花は
まさに花粉症の時期にぴったりと言えるわけです。
それでは菊花、食用菊を
漢方ではなく、野菜の栄養素などの視点から見るとどうなるでしょう。
菊花には
ビタミンB1
ビタミンB2
マンガン
カリウム
などがたっぷりと含まれているので
肌トラブルや
むくみ対策にも合う食材とも言えます。
季節の変わり目である冬に向かう今の時期も
肌トラブルが起きやすい時期でもありますね。
もちろん、春も夏へ向かう季節の変わり目にもなりますし、
花粉症の刺激などで炎症もおきやすく
肌トラブルに悩む人も増えてしまう時期。
私も秋、春は、特に肌荒れをしないように
入念に気をつける時期です。
最近なんだかちょっと
肌が痒いような、
ニキビも赤くて腫れているような…
という時や
風邪気味かなあ?クシャミ鼻水が気になる…という時も
食事のおかずの1品、菊花を追加すると
手軽に養生できそうです。
ちなみに
菊花は
以前のブログでも少し紹介したのですが
せっかくなので改めてもう一度。
真ん中の小さな花弁は食べません。
ここが入ってしまうと
かなり苦みが強くなります。

真ん中が入らないように
外側のふんわりとした花弁をむしりとって



沸騰したお湯に大さじ1杯のお酢を入れて
さっとゆで
ザルにあけて
水気を軽くしぼれば完成。

茹で時間は
ほんの一瞬。
くぐらせる程度、茹でればOKなのです。
茹で過ぎにはくれぐれもご注意を。
ぐにゃ~っとした仕上がりになる上に
色も綺麗に仕上がりません。
茹でる前のお酢を入れるのも
色鮮やかに仕上げるためのひと工夫です。
ということで
今が旬の食用菊。
お飾りだけじゃもったいないのよ~♪
小さなお花の美容パワー。
デトックスしてクリアな瞳、すっきりお鼻、
つるんとお肌で季節の変わり目のトラブルに
ばいばいしましょ~♪♪
菊花でした。
我が家では
おひたしにした菊花に
ちょろんとポン酢をかけていただきました。
味付けはお好みでどうぞ。
確かに、以前、アレルギーについて学んでいた時に、


菊の花の効用について、今回のお話のようなことを
知りました。。。
でも、まだ試していないので、自分を人体実験(笑)
として、トライしてみようと思っています。
そして、今日も、よい情報をありがとうです。