あぁ煩悩



姉と5歳の甥っ子が果物を持ってマンションまで会いに来てくれた。

この甥っ子、生まれた時から私はでろでろに溺愛している。

しばらくして次の目的地へと地下鉄へ急ぐ。

すたすた前を歩く姉が右折する背中を確認するやいなや、手を繋いでいた甥っ子が急にあわてふためく。

「おかあさぁん、コンビニの前だからそこはダメーー」

「なんでぇ?駅へ行くのにここを通らないといけないのよ」

息子の声にはお構いなしに駅へと足を急ぐ姉。

例のコンビニの前にさしかかると

「うぅ前を通ると入りたくなっちゃうよぉ」
と、入口方向に背をむけて必死に目を閉じているのだ。

小さな体はまだガラス張りの書籍コーナーあたり。「まだ続くぅぅ~」と必死にこらえる甥っ子。

ここの家庭、色々と決まり事がある。その一つが母親は子供とコンビニに入らない。中に入ればお菓子やらを欲しがりキリがない。蛍光灯がさんさんと輝くいわゆるビニコンにあえて母親と入る必要はないというのだ。

私は驚きを隠しきれない。まだ5歳のチビが誘惑に負けちゃうからあえて近づかないというのである。

まさに「君子危うきに近寄らず」をひたむきに実践しようというのだ。

おいぃ、この考え方。「別れたいと思ってる彼氏に会ったらやりたくなっちゃうから会わない」とか、心と体がバラバラな大人ワールドレベルだぞぉ(煩悩!!)。

痛い失敗を繰り返し大人になってからため息混じりに疲れ果て体得するか、いまだにわかっちゃいるけどやめられない体制で繰り返すか。。

それにしてもどうやったらこの考え方が構築できる頭脳を5歳で持てるのだろうか?

後で姉に聞いてみると「何も教えてないよ~コンビニ入ったらチョコレート欲しがるからねっ」と涼しい返事。。

ますますクリエイティブだ!!

何に驚くかというと、甥っ子は自分の弱さを知り認めているのだ。

世の中、仕方ないよねぇと本能の甘い罠にあぐらをかく大人ばかりだぞ。酒のトラブル、男女の痴話、大小問わずもとを辿ればこの自分の弱さを知るか知らないかで差がつく気がする。その上で人間はそう簡単に変われないのだから行動を変えるしかない。まずは欠点が出ないようにするには体ごと遠ざかるしかないのかもしれない。

一体、この子は坊さんか???

そんな翌日、トンカツを食べたくてたまらない私。豆腐さえあれば満足だった私がすっかり揚げ物Love。こんな時まさに妊娠を実感。体重管理を気にしなくてはいけないのを重々承知で神田一美味いと言われる渋ぅ~いトンカツ屋に夫を誘う。

この前も鳥から揚げタルタルソースがけ定食をペロッと平らげ揚げ物食べたら太るとわかっているんだけどやっぱりどうしても食べたいから行く。

…あぁ煩悩。。また5歳の一休さんに会って、滝に打たれなければならないかもしれない。人生長いのうぅ。

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