なんとなくの恐怖・呆然とする車窓

乗り慣れたはずの電車で、乗り間違えをしました。
行きたかった方向と反対方面に乗ってしまったのです。

しかも次の駅名が車内掲示板に表示され、その文字が脳に伝達されるまでにワンクッションの間があり、はっとしてようやく気が付きました。

茫然としながら、流れる車窓を見つめる私。
なぜだ。
間違えるはずがなかったのに。

ホームに立った時に、もしも慣れない駅ならば、
目的地の駅名を路線図で確認したり、
電車の行き先や方面を、ホームに書かれた表示と照らし合わせてみたりするでしょう。

でも、乗り慣れたホームなら、細かく念押しするようには確認しませんね。
ホームに見える景色も見慣れている。
ここに売店があって、あのあたりにはベンチ。その先には自動販売機があって…
という具合いに、いちいち確認をしなくてもホームの地図のようなものが
頭の中に勝手に描かれていきます。
そして乗り慣れた場所だと、なんとなくで電車に乗ってしまう。
それでほぼ間違いなく目的地に行けるのだし、これまでも困ったことがなかったからです。
なんとなくの雰囲気で乗って、ちゃんと到着できる。
なんとなくのホームの景色。
なんとなくの乗る車両。

それを今日は、何をどう勘違いしたのか、
反対方面行きの電車に迷いもなく乗ってしまっていたのです。
しかも電車に飛び乗ったわけではありません。
5分程、ホームの乗車口付近に立って電車を待っていました。
普通に並んで。何か本を読んでいたわけでもなく、
前を向いて、なんとなく立っていたのです。

電車の中で、
今日はやけに電車が空いているな
と思い、ラッキーだねと、すっとぼけた感想まで持っていた私。
そりゃそうでしょう。
人の流れと反対方向の電車に乗ったんだもの。
今日は、じゃなくて、こっち行きの電車はそもそもこの時間帯は空いてんのよ、麻里さん。
そこで気が付いてもいいでしょうに。

いろいろと、反対方面だと気が付きそうなチェックポイントはいくつもあったはずなのに
全部きれいさっぱり見事に外しているんです。

参りました、自分に。
ここまで徹底して気が付かないと、もうどうしようもないですね。

間違いに気が付いた車内で、
ひっそりと、けれど深いため息をつきました。

ま、そんな日もあるさね。
お仕事に向かっている途中じゃなくて、帰り道でよかったな。
前向きに考えてみよう。
あー、出来れば自分の心の中で、無かったことに…。

コメント

私は、ひとつ手前の駅で降りてしまったことが(>_<)

しかも、降りてしばらく気付かず…

…あれ?…アレ??
…えーっ??!orz

「神様に胡椒をふられた」

そう思うことにしました

たまには日常にスパイス、てことでf^_^;

2010年12月13日

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