楽しみにしていた本をついに開きました!
『清須会議』(幻冬舎)
三谷幸喜さんの本です。
撮影の行き帰りと待ち時間で一気に読み終えてしまいました♪
楽しかった~。
楽しかった~。
楽しかったの~。
三谷幸喜さんの作品、大好きです。
今回の作品は、歴史の授業でも出てくるくらい有名な
あの「本能寺の変」のシーンから始まります。
それぞれの人物が心の内で思う事を
(モノローグ、なんて言ったりもしますが)
それぞれの人物ごとに描き分け、
コミカルに展開していく小説。
最初は本能寺の変まっただ中、燃え盛る炎の中での
織田信長のモノローグから始まるのです。
「一、天正十年六月二日 朝
燃えさかる本能寺本堂における、
織田信長断末魔のモノローグ(現代語訳)」
のタイトルに始まり、
「熱いな。だいぶ熱くなってきた。
それにしても、まさかこんな形で死を迎えるとは。だって昨日の夜まではごく普通の一日だったんだ。茶会をやって、その後、息子と飲んで。結構酔った。いつの間にか眠ってしまって、息子が帰ったのも気がつかなかったくらいだ。で、朝方、表が煩いんで目が覚めたら、この騒動。人生なんて、本当、分からないものだ。」
なんてところから書き始められているわけです。
もうここだけで面白いでしょう。
どんどん続きのページをめくりたくなるでしょう。
どうしたって読まずにはいられないでしょう。
こんな調子でラストまでぐいぐい引き込まれていくわけです。
途中で会議の前に行われたイノシシ狩りのシーンもあって
それぞれの武将の思惑が渦巻くイノシシ狩りになるわけですが
最終的に
「仕留められたイノシシのモノローグ(現代語訳)」
もあって、あれやこれや人生を振り返ったイノシシの最後の言葉が
「信雄公?あれはまじでやばいね。」
で締めちゃう。
清須会議の後、天下人となる羽柴秀吉。
柴田勝家を利用して秀吉を苦しめようとする、お市の方。
利用されているとは気が付かずに舞い上がる柴田勝家。
ぐるぐると蠢く表と裏の戦。
買って良かった~。
発売されてすぐの頃からずっと気になっていたのに
お金が…と思っていたところ、古本屋さんでばったり遭遇。
これは運命と思い、給料日直後だったこともあり、
古本屋さんで買って、今やっと読み終えたわけですが、
後悔。
発売日に高くても買ってでも読めば良かった~
と思うくらい
面白かったのです。
ある一定の値段にたいする価値観というのは
人それぞれだとは思いますが、
やっぱりすごくたくさんの幸せをもたらしてくれるものには
高いお金をかけても
本当に良かったって思えますね。
世の中、逆の事も、まあたまにはありますが。
それはクジってことで。
いや~面白かった。
安直な考えではありますが
三谷さんのこの調子で描かれる、
他の時代の心理攻防戦みたいなもの
すぐ読みたくなってしまうくらい、
なんだか『清須会議』だけじゃ
この感じがおさまりきらない(読み手がね、書き手はわからないのですが)
感じ。いいですよ。
映画化決定とのことですが
このコミカルな心地よいテンポ、
漫画のようなコロっとしたおちゃめで笑えるような雰囲気。
それがどんな風に映像になっていくのかも
とっても楽しみです。
三谷さんの映画といえば
映画『ステキな金縛り』を観て、
やっぱり楽しい♪観て本当に良かったって思ったのでした。
ハッピーをたくさん届けてくれる三谷さんの作品。
ああそうか。
三谷さんのお名前は
「幸喜」
幸せで喜ぶ、お方なのですね。
どうりで。
追伸
写真の真ん中後ろに写っているのは
母が大切にしているクマのぬいぐるみです。
いつの間にか、半そでジャケットを着せられていました。
フードまでかぶせられています。
謎…。
確かに、この本は、面白いですね。






立ち読みで、ぱらぱらとページをめくった時、思わず
本屋さんで、笑いそうになるのをこらえるのに必死
でした。
特に面白かったのは、織田長益(有楽斎)のつぶやき
かな。
そして、本についての意見は、納得、です。
また、価値観は多種多様で、難しいですよね。
○私は、先日、葉室麟さんの新しい作品である、
『この君なくば』、を読み終えました。
素敵な内容だったので、ぜひ機会があれば、
ご覧下さい。