あの力具合じゃない?

何事も

過ぎたるは猶及ばざるがごとし
(孔子『論語』)

ということで
頑張るのはいいのですが、
頑張り過ぎは良くない。
かといって、さぼり過ぎもだめ。


ニーチェの本の中にも「力を入れすぎない」という章があります。

「自分の力の四分の三ほどの力で、作品なり仕事なりを完成させるくらいがちょうどいいものが出来あがる。」

この「四分の三」がどのあたりなのかの見極めが難しいんですよね。



「全力量を用い精魂を傾けて仕上げたものは、なんとも重苦しい印象があり、緊張を強いるものだからだ。それは一種の不快さと濁った興奮を与えることをまぬかれない。しかも、それにたずさわった人間の臭みというものがどこかついてまわる。」



ニーチェが生きていたのは
1844年から1900年。

1855年に第一回パリ万博が開催され
フランスでは印象派絵画で有名なモネやルノワールなどが活躍している時代です。

絵画にも音楽にも
あえて人間臭さをぶつけるような息苦しさを覚えるような表現の時代もありますが、
ニーチェが生きていた頃は少し違っていたのでしょう。
いろいろな表現があることを並べて見ることができるようになった現代において
「人間の臭み」が見える表現が私は悪いとは思いませんが、
「重苦しい」ことによる「緊張」を感じさせるものになる、というのは
納得させられます。
それが好きな表現か、良いと感じる表現かは、また別の問題です。



「しかし、四分の三程度の力で仕上げたものは、どこか大らかな余裕といったものを感じさせる、ゆったりとした作品になる。それは、一種の安心と健やかさを与える快適な印象を与える作品だ。つまり、多くの人に受け入れられやすいものが出来あがるのだ。」




なんとも考え深いことです。


確かに
自分としては目一杯の力でやりきった
と思うことが
実はそんなに良い結果を生まず、

ある程度余裕を持ってやって、もう少しやっとけばよかったのかな
と思うくらいの方が
良い結果が付いてきたりすることも、
ありますね。

ぎっちぎちに限界まで頑張る状態も必要な時もありますが、

最後の最後には
ふっと力を少しだけ抜いて、
余裕を持った状態で仕上げて行くと
良いバランスになるのかもしれません。

その前段階にある
ぎっちぎちに頑張ったあたりは
他人には見えない部分の努力であるので、
傍から見たら、
全体的に余裕を持って終わらせたかのように見えるかもしれません。


最後の最後まで
ぎゅーぎゅー力で押しこまないように。

その力加減がやはり難しい。


と思っていたところ

ふと小さい頃に遊んだものを思い出しました。

これ。





私の
へたへたほにょほにょな絵で伝わるでしょうか…

パイプの先に小さなバスケットが付いていて
そこに小さなピンポン玉のような軽いものを入れ、

口から息を吹き込んで
ピンポン玉を浮かせて遊ぶおもちゃです。

ふーっと
断続的に
いい感じに息を吹き込まないと
ピンポン玉は浮かばないし、
強く吹き過ぎるとピンポン玉はどこかへ飛んで行ってしまいます。

ピンポン玉を上手に真上に浮かし続けられるような
絶妙な力加減。

これが

力を入れ過ぎず、抜き過ぎず、

いい感じで頑張るさじ加減

に似ているような気がしたんです。


なぜこの謎のおもちゃのことを急に思い出したのか
私にもよく分かりませんが、

「自分の力の四分の三ほどの力」というのは

もしかして、このピンポン玉が真上に浮き続けるくらいのバランスなんじゃないか

という気がしたのでした。





参考著書:『超訳 ニーチェの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
       著者:フリードリッヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
           (Friedrich Wilhelm Nietzsche) 
      日本語訳:白取春彦

コメント

職場にも、全力すぎて

空回りしている人がいます。

いつも、イライラしてますね。、。・

グラとし 2012年11月07日

なかなかいいお話ですね(笑)ほっとした顔


力を入れ過ぎず


まりさんのイラストも理解出来ました決定


ニーチェの言葉は今の時代も廃れる事なく


生きているのだと実感しましたm(_ _)m


今日も一日お疲れ様でしたm(_ _)m

隼人 2012年11月07日

『超訳 ニーチェの言葉』。
私も、この本を読みました。この本を今でも持っています。

「力を入れすぎない。」
この章に付箋を付けてあります。

この本で感じることが多かったので、付箋だらけですけど。

私の場合は、サッカー 長谷部誠選手の「心を整える」を読んで、
それから、この本を読みました。

まりさんも読んだんですね。

ロベルト 2012年11月07日

ははは。この絵のおもちゃは、その昔、よくお子様ランチを
食べた時に付いてきていたような気がします。(笑)

また、今日のお話は、今、『「ゆっくり動く」と人生が変わる』
という本を読んでいるので、その中身と共通する部分が
あり、言われる意味がよく分かります。クローバー
私も、同感です。。。芽

まるみる 2012年11月06日

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