大人になって学んだことのうち
大切なことだなと感じるのは
「ふ~ん」
をなるべく少なくするように接して行くことの重要性についてです。
世の中、特に現代は情報が氾濫していて
どの情報が自分に必要で、どの情報が本物なのか、
選んでいかなくてはいけません。
そうでないと情報の渦に飲み込まれて
出てこられなくなってしまいそうです。
何かの情報に向き合った時に「ふ~ん」で
終わって良いものもあるかもしれませんが、
少しでも興味を持って、調べたりする行動が付いてくれば
その時点で「ふ~ん」は、もう「ふ~ん」ではなくなっているはずです。
もしも
出会う物全てに対する反応が「ふ~ん」になってしまったら、
毎日がとてもつまらないものになるかもしれません。
無味乾燥で、ため息交じりの毎日になってしまいそうです。
日本語の「ふ~ん」は、
爆弾的パワーを持って興味の全てを剥ぎ取ってしまうような単語だと私は感じます。
「ふ~ん」と言ってしまっただけで、
魔法にかかったかのように、次が全く出て来なくなってしまうんです。
「ふ~ん」の次に来るのは「シィーン…」です。
これは私の主観の問題なので、
「ふ~ん」という言葉に良い意味を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
それはそれで、捉え方の問題なので、良いと思います。
何かに接した時
なるべく、物事をいろんな角度から捉えたいと思ってはいますが、
経験不足、勉強不足で、なかなか良い狙い撃ちの角度が見つからなかったりもします。
そういう時はやはり
自分の力不足を痛感します。
瞬時に出せる材料、持てる材料が、その方面に無かったんだなと反省。
もしくは持っているはずのものを上手にささっと調理できなかったんだな、
調理の方法まで頭が行きつかなかったということは、やはり何か足りなかったんだなと思うわけです。
ニーチェの本の中の「学ぶ意思のある人は退屈を感じない」という章にはこうありました。
「学び、知識を積み、知識を今なお教養と知恵に高め続けているような人は、退屈を感じなくなる。あらゆる事柄が以前にもましていっそう興味深くなってくるからだ。」
ニーチェ様くらいになると
退屈を感じなくなる
と言えるのでしょうけれども、
私の場合は、退屈している場合じゃない、退屈している時間がない、あわわわわ、というのが本音です。アセアセ…ほほほ。
「他の人と同じように見聞していても、そういう人はふつうの事柄から教訓やヒントを容易に見出したり、考えの隙間を埋めるものを発見したりする。」
持っている引き出しの中身が多ければ多い程、
そしてその引き出しが常に開けるように整理されスタンバイされていれば、
いろんなところから「考えの隙間を埋めるものを発見」出来るというのは
納得させられます。
「つまり、彼の毎日は、謎解きとさらなる知識獲得のおもしろさに彩られ、意味のある充実で埋めつくされることになるのだ。彼にとって、世界は興味の尽きない対象となる。植物学者がジャングルの中にいるようなものだ。」
毎日が「意味のある充実で埋めつくされる」だなんて、
なんと輝きに満ちた日々なのでしょう。
私は、日々、あっぷあっぷしながら、なんとか溺れないように頑張るっていう感じで…。
「そういうふうに毎日が発見と探索に満ちているのだから、とても退屈することなんてできないのだ。」
ははぁ~~~。
もう感服です。
ひれ伏し~。
ただ1つ思うのは
毎日、物の捉え方1つで
「発見と探索に満ち」た輝かしい日々となるのか、
ため息交じりのどんよりした日々になるのか、
大きく違ってくるということです。
心構え1つで
「退屈を感じない」豊かな色に包まれた毎日になるのなら、
少しだけ、考え方、見方を変えて見るのもいいかもしれません。
それは私が前から思っていた
「ふ~ん」をなるべく少なくするように
という事に
少しだけ似ているのかもしれないなと思いました。
参考著書:『超訳 ニーチェの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
著者:フリードリッヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
(Friedrich Wilhelm Nietzsche)
日本語訳:白取春彦
コメント
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同じ物事を、違う視点で見る事が大切であると、
この頃、日々思い、少しずつながら実践しています。
ただ、人であるので、すぐにいつもの視点に戻って
しまい、すごろくよろしく、ふりだしに戻る、となると
あーあー、とやる気が出なくなりそうになりますが、
そこはそれ、この目的は、と、起点に戻り、やり直し
ます。
常に、毎日、進歩しようとする意思を持つことこそ、
本当に大切ですよね。☆
まるみる
2012年11月06日
まりさん
こんばんわ~
カド[カエル]さんは、人から聴いて疑問に思う事は、とことん調べますょ
でも、分からない事は、有ります(-.-;)
その時は、まぁ~良いかにもなります[カエル]
カド[カエル]
カド[カエル]
2012年11月06日
まりさん
こんばんは
お返事ありがとうございます
m(_ _)m
そうですね
素晴らしい美術に触れることは結構好きですよ
只美術史となると幅がありすぎてうわぁ~となってしまいます(泣)
ですのでゴッホやモネやドガ、ラリックやガレなど
どうしても好きな画家や作家に偏って仕舞います
『ふーん』と言う言葉は世の中を一歩引いた冷静な視点で見ている様ですが
その実人間から意欲や興味関心を奪う言葉ですね
まりさんのブログから滲み出ているとても深みのある考察に何時も感服しています
何時かまりさんの好きな画家や作品について教えてくださいね(≧∇≦)
ではっ(`∇´ゞ
炎の人
2012年11月06日
ふ~ん=無関心だと思いますので、
社会人としては、取ってはいけない
行動でしょうね。
グラとし
2012年11月06日
なるほど

確かに
ふーんとは自分もあまり好きではない言葉です
携帯等で疑問等をなるべく調べるようにしております