「楓蔦黄なり」

日本には美しい四季がありますね。

海外での生活が長かったお友達などに話を聞くと
やはり日本の四季の美しさが素晴らしいといわれる人が多い気がします。

私はずっと日本で育ち、
小さい頃から四季に囲まれ続けた生活だったので
季節について改めて素敵だと感じたのは
大人になってからのことでした。


1年を四つの季節に分ける「四季」の他に、

1年を24に分ける「二十四節季」

さらに72に分けた「七十二候」

があり、

特に「七十二候」では
移り変わる自然の様子が美しい言葉で綴られています。


日本人が古くから
季節の移り変わりを大切にして
そして愛おしく感じてきた様子が
これらの暦の表現からも伺えます。




今の時期は

七十二候で言うと

「楓蔦黄なり」の時期です。

「もみじつたきなり」と読みます。


東京では紅葉はまだまだ先のように感じますが
先日のニュースでは
日光のいろは坂の美しい紅葉が伝えられていました。

今が見ごろを迎えているところも関東エリアにはあるようですね。

みなさんはもう素敵な紅葉を楽しみましたか。

私ももう少しして見ごろになったら
あちこち観に行きたいなと思っています。



また、山が美しい色に染まって行くことを
「山粧う」とも表現されますね。


この表現は実は
中国の画家郭熙が記した言葉から来ているのだそうです。


絵画の発達とともに
西洋でも東洋でも
遠近法が発展してきました。


平面な画面の上に
どうやって近く、遠くの距離感、深みを表現していくのか
その方法に夢中になっていった
画家たちがたくさんいました。

郭熙と言えば
中国で発展していた山水画での遠近法とも言われる
「三遠法」を理論化した人としても有名です。


つい先日勉強していた部分だったので
思いがけないところからの繋がりが見えて
すこし嬉しくなりました。


さらに
この七十二候
もともとは中国で定められたものでしたが
そのままでは日本での暦や季節の感じ方とのズレがあることから

江戸時代に

渋川春海が日本に合うように「本朝七十二候」を作成。

今に残るものとしては
明治に入ってから制定された「略本暦」に書かれている七十ニ候が採用されているそうです。

と、ここまできて

ぴぴーんと来た方、いらっしゃいます?

そうです


「渋川春海」です。



渋川春海といえば、
最近映画にもなった『天地明察』の主人公。

映画作品は私はまだ観ていないのですが
本は映画公開の前にしっかり楽しませていただきました。

本を読んだ時のブログはこちら

6月25日『天地明察』
http://beamie.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=...


そんなわけで

思いがけず

「楓蔦黄なり」
から繋がって

「楓蔦黄なり」
↓     ↓

↓     ↓
↓     ↓
七十ニ候  郭熙



渋川春海



『天地明察』



となった日でした。




参考図書:『日本の七十二候を楽しむ』(東邦出版)
           文:白井明大 絵;有賀一広


       『美術検定1・2級傾向と対策2010』(美術出版社)
            編者:「美術検定」実行委員会


       『美術検定2級練習問題2012』(美術出版社)
            編者:「美術検定」実行委員会

コメント

凄いです


日本の良さは四季がある事


ズバリですねウッシッシ


いつも感心しておりますウッシッシ


まりさんは見る所が皆さんと違うと思っておりますウッシッシ

隼人 2012年11月05日

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