小さい頃は冬に青空を見ることがほとんどありませんでした。
住んでいた場所が秋田県だったからです。
日本海側の冬は、灰色の空が広がり、
そこからしんしんと雪が降り続けます。
天気がいい日も、空は雲に覆われていることが多く、
晴れた青空は春から秋にかけてしか見られませんでした。
太平洋側の青森県に引っ越して、冬の青空を初めてみた時は
やはり驚きました。
冬に青空が見られるというのは、気持ちのいいものです。
寒い毎日でも、空を見上げれば、
ほっと一息つけるような気がします。
暖かい季節にしか青空をみたことがなかった私にとって
青空は太陽の恵みのぬくもりを感じる象徴だったからかもしれません。
本当は冬の青空が広がる日は、寒さが堪える時なんですけれどね。
太平洋側の風は冷たく、肌を切り裂くような痛さがあるとも感じました。
これは乾燥しているのに空気が冷たく、風が強かったのでそう思ったのかもしれません。
肌が痛くて、冬はいつもフードやマフラーで頬を覆うようにしていました。
青空を見ていて、子供の頃に楽しみにしていたのが
飛行機を見つけること。
空港が車で30分ほどで着くような近くにあったので、
旅客機が往来する様子を見つけると
「飛行機だ!」とみんなではしゃいでいました。
飛行機の後ろに長くたなびく飛行機雲。
これも天気が良い時、邪魔する雲がない日でないと
綺麗な筋が見えませんね。
私の中では、綺麗な飛行機雲が見えるシーズンは
はやり暖かい時期でした。
東京だと秋から冬にかけてが飛行機雲が一番綺麗に見えます。
調べてみたら飛行機雲も2本の筋が出来たり、4本の筋ができたり、
飛行機の種類によって違うようです。
雲の道がすぐ消えてしまうこともあるし、
しばらく残って、水彩画の線のように、にじみの線になっていることもあります。
今日は偶然なのか、3本も飛行機雲を見つけました。
1本目は見つけたのに、カメラを出したら既に消えていました。
2本目は、しばらく前にできたらしい飛行機雲。
3本目は2本目に見つけた飛行機雲のすぐ近くに新しく雲を作りながら飛行機が走っている、できたてほやほやの飛行機雲。
寒さの中にほっとさせてくれる飛行機雲。
風は冷たくても、心の中は温かくしてくれる景色です。
飛行機雲が消えていくと天気は良いのですが、広がって行くようだと上空の水蒸気が多いということのようで、天気は崩れるといわれますね。仕事柄天気が気になるのでよく空を見上げて雲を分析してます。楽しいですよね!