古本と書き込み

すっごく面白い本に出会ってしまったのです。

『本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本』(朝日新聞社)
内沼晋太郎さんの著書です。

あまりにも面白いので
いつもは1冊の本に付いて1つの記事としてブログを書いていたのですが
何回かに分けてテーマごとに書いてみたいと思います。

今回は「古本に書き込みをすることについて」

実は以前、「痕跡本」についてこのブログで触れたことがありました。
過去記事はこちら

5月2日「痕跡本」
http://beamie.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=...

偶然、見付けたワークショップで
谷根千と言われる、谷中・根津・千駄木エリアの古本イベント期間中に開催された
痕跡本ツアーなるものに参加してみたんです。

古本がたくさん売られているお店から
みんなで歩いて「痕跡本」を探してみようというもの。

その時のことを今回の本を読みながら思い出しました。

谷根千にある有名な古書店、往来堂で働いていたこともあるという内沼さん。

「一般的には、線が一本引かれているだけでも「線引あり」の表示のもとに相場価格の半額になったり、ほぼ価値がないものとして百円均一のコーナーに入れられたりすることが多く、また、買取の際はそもそも対象外となるのが一般的である。」

という、書き込みがされた本。
古書店に本を売りに行ったことがある方なら、そうそう、と思いますよね。

ただ、内沼さんもいわく
誰かが書き込みをした古本、というのは

「世界に一冊しか存在しないオリジナル」

なのです。

「それが新たに手に取る人にとって価値のある書き込みであれば、むしろ商品価値は上がっている、と考えることもできる。」

という考えのもと、内沼さんは
なんと古本に、みんなで書き込みしましょう、というイベントも開催してしまうのでした。

「WRITE ON BOOKS」というイベントですが
本にあえて書き込みをして行き、その本は誰かが買うこともできるし、
買った人は、最終的に手元に届くまでどんな書き込みがされているのかわからないという
ドキドキわくわく感もあるという
なんとも面白そうな企画。

「たとえそれが古本としては市場価値を下げる行為であったとしても、次にその本を手に取る人にとってそれが必ずしもマイナスになるとは限らない。」

という論には
うん、と深く頷かされてしまいます。

ぎっしりと詰め込まれた文字の列に
1本、線を引くだけで
様子が全く違って見えてくるんですよね。

だから
受験勉強の時、
英語や国語の長文読解の問題をすばやく解くには
ポイントになる箇所に線を引きながら読むべし、なんて言われたり。

大学のゼミで英文論文をみんなで読んでいた時は
それぞれの英文に予習する段階で
それぞれが線を引いたり、マーカーで色を付けたりしてくるんですが
それがみんな、バラバラな位置だったりして、
他の人と違うところにチェックを入れた自分と、見比べてみるとまた面白かったり。

一般的大多数の意見として「本は綺麗に扱いましょう」というのがあるので
本をやぶいたり、線を引いたり、ラクガキしたりだなんて
ダメですよ~という先入観が深く埋め込まれているような気がしますが、

世の中一般的に価値を下げると言われることでも
必ずしも、自分にとって、それが本当に価値を下げることであるかはわからない
ということ。

自分にとって、価値があるのか、ないのかは、
自分の目でしっかりと見極めなければ、
世間の価値に踊らされたまま、
とっても大切な何かを見落としてしまうかもしれないということ。

他の人と多少意見が違っても
怖がらないこと。

あ、そう、あなたはそうなのね。
ちなみに、私はこう思うわ。
ふーん、違っていて、それぞれ面白いわね。

そんな風に
ニュートラルな部分を保ちながら
いろんなことに広く接して行ける目を持ち続けたいなと思いました。

ちなみに、

私は本には書き込みはしません。

そのかわりに
小さい付箋を
ぺたっとします。

書き込みをしない理由は
書き込むことによって、
その時の心がずっと本の中に閉じ込められてしまい、
次に読んだ時に、過去の心が、先入観としてどうしても飛び込んでくるから。

だから私の場合は
線をひいたら、次に読む時には
またもう1冊買って、また線がない状態から読み始めたらいいんだよなあ
なんて思います。

そうしたらきっと
前回読んだ時にチェックした場所とは
全く違う場所にチェックが入るようなきがするんです。

それがまた
私の中では面白いなって思うので。

気がつかないうちに自分が変化していたことに
気がつかせてくれるものの1つが
いつも変わらない、本、であるな、と思う事もあります。
映像作品などもそうですね。

昔観た時と、なんだか今観たら受け止めた心が違うなあ
なんてことも、ありますね。

それは過去の自分が間違いとか、今が間違いとかじゃなくて
どちらも、正直な自分に違いは無いのですから。
それぞれの時の自分を見つめて
変わったんだね、と思うことも
うん、必要だし、ね。

それにしても
古本にみんなでじゃんじゃん書き込んでね~というイベント
また次回あったら
行ってみたいわ。

コメント

僕は未熟者だと思いました。

何故なら線入りは影響されると思い避けていたからです。

ブレない自分があればそんなことはお構い無しになれると思いますが、自信が無いんだなきっと。笑

後嬉しかったのは、付箋付けるのが麻里さんと一緒だったことです。^ ^

Crayon 2013年05月21日

古本ですか?ウッシッシ


掘り出し物は見つかりましたか?


自分は本読む暇がないですねウッシッシ(笑)

隼人 2012年10月13日

このイベント、楽しそうですね。ぴかぴか(新しい)

また、一般の方ではなく、歴史的に有名な方(近代
作家など)が書き込まれたり、線引きされた本で
あれば、とっても価値があるのかもしれませんね。クローバー

今日のお話で、専門書に、その作者がサインして
いる本を偶然に古本屋さんで買った事を思い出し
ました。鉛筆

残念ながら私にサインをしてくれたものではありま
せんが、今でも本棚に大切に持っています。マル秘

まるみる 2012年10月13日

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