『おそろし 三島屋変調百物語事始』

以前から気になっていた本を読み終えました。

『おそろし 三島屋変調百物語事始』(角川書店)

宮部みゆきさんの小説です。

今年の春ころに文庫で出版された作品でしたが

その時は買わないまま
時間が過ぎてしまっていました。

ところが
最近になって
図書館に行たら、
単行本で同じ本を見付けたんです。

数ある本の中から
ぱっと目に入ったタイトル。

これも何かの縁だろうと
他の本と一緒に借りることに。

その時に一緒に借りた本で
優先したかった本をまずは読み進め、

と思っているうちに予定がバッタバタになり
結局
この『おそろし 三島屋変調百物語事始』の借りてきた単行本は
最初の3分の1くらいまで読み終えたところで
貸出期限の返却日が来てしまいました。

うーん、と迷ったのですが
その後の予定をみても
図書館に来る予定が立てづらかったので
まずは借りた単行本を返却。

その直後、本屋さんに行って
結局、文庫本のバージョンを買ったのでした。

最初から文庫を買えば良かったんだなあ。

ということで
この本は文庫で買うということに
私にとっては縁があった作品だったようでした。


さて
借りて、買って、読み進めた本。

怖かったですよ~

江戸の町、神田三島町にある袋物屋の三島屋。
そこに行儀見習いとして住むことになった
三島屋の主人の姪、おちか。

おちかは、実家で起きた凄惨な事件のために、
しばらく実家を離れ、
三島屋で一心不乱に働くことで
恐ろしい過去を忘れようとしていました。

おちかの叔父であり、三島屋の主人である伊兵衛は
なんとかして塞ぎこんで閉ざしてしまったおちかの心を
動かしては行けないものかと考え、

三島屋に1日に1人の限度でお客を呼び
変わった、怖い物語を
おちか相手に語って聞かせるという
これまた風変わりなことを始めます。

お客の話を聞いているうちに
自分の身に起きたことにも、重ね合わせる部分が出てくる、おちか。

次第に自分の家で起きたことも
隠しておこうとはせずに
少しずつ、人に語るようになります。

おちかの物語も
もちろん、怖い話なのですが

お客がおちかに語って聞かせた物語は
どれも、ラストに
一気に、ぞーっと怖くなるような
地面の底から這い上がって来るような怖い怖い物語。

お客の語る物語の1つに
安藤坂にある不思議な屋敷の話があるのですが

ラストでもこの安藤坂の屋敷が…。

しかも偶然ですが
この本のラストを読んでいた時間が
草木も眠る丑三つ時で

うきゃ~~~

怖いけど

先も読みたいし

でも怖い。

結局最後まで一気に読みましたが

怖がりな私としては

こんな時間に読むんじゃなかったと
本をぱたんと閉じながら思ったのでした。

本のタイトルにも「事始」とありますし
帯に書かれた宣伝にも「三島屋シリーズ第一弾」とありました。

ラストシーンでも
安藤坂のお屋敷にまつわるところで
これはここでは終わらないぞ
という予感が。

その予感もまた
怖い、怖い、怖い、怖い。

でも気になっちゃうから
シリーズの第2弾も
絶対読んじゃうだろうな。

今度はせめて
本を閉じて現実世界に戻ってきた瞬間が
真昼間の太陽キラキラな時間とかになるようにしておこう…。

コメント

怖い話の本も読まれるのですね(笑)ほっとした顔


最近怖い話のDVDを買いましたが


怖くて見れないです

隼人 2012年09月15日

実は、まりりんは、こわがりさんでしたか、、、。(笑)

でも、いい本と出会う事が出来て、よかったのでは
と思っています。☆

まるみる 2012年09月14日

まりさんるんるん

こんばんわ~

その本に目が止まったのは、偶然ではなく、必然だと思いますexclamation

本に呼ばれたのでは、ないかと?[カエル]

カド[カエル] 2012年09月14日

そうかぁ~~~~~~~~~

以前から「まりさんは、いつ本を読むんだろう?」

って、疑問に思ってましたが、

深夜に読まれることもあるんですね。、・

「丑三つ時」。。、。。、・

振り返ると、そこには・。、・



  ぎゃ~~~~~~~~~~~~~~っ! 

グラとし 2012年09月14日

この本気になってましたわーい(嬉しい顔)

みみ 2012年09月14日

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