夏休みマジック

東北地方の夏休みって
短いんだよなあ。

東京に従妹が出来た時に
初めて知った衝撃の事実。

東京のリアルな暑さを知らない私は

「東北だって、夏は暑い。だから8月の後半だって
やっぱりまだ暑いんだ～～」

と、うだりながら
見渡す限り田んぼな場所をとぼとぼと歩きながら小学校への道を往復していました。

夏休みは
お盆休みが終わったら
もうすぐ終了、という感覚。
大体今くらいから通学し始めていたと思います。

なので、
お盆休みをのんびりしていると
大変な事件が発生。
宿題が…
小学生なのに徹夜の連続になるという事態です。

少しずつ進めていたはずなのに
なぜか終わらず、いつもバタバタになる宿題。

あれは夏休みの宿題マジックなのか。

東京よりも夏休みが短いせいでワークドリルが全て終わらないのではないか。

お盆休みも
家族で親戚の家に行ったりしていたのですが、
ちょこっと挨拶をすませると
あとは別の部屋で宿題、宿題。
そうしないと間に合わないんです、真剣に。

なぜだろうか…

私は小さい頃、ものすごく要領の悪い子だったのだろうか。

あ、いや、それは今もあまり変わらないかもしれないけれども…。

結局、小学校の6年間、
来年の夏休みこそリベンジだ！
と燃えながらも
1度として余裕を持って宿題を終わらせられた夏休みがなかったという
ギリギリな6回の夏休みの繰り返し。

なぜだ…
反省が全く活かされていないではないか。


夏休み終了前になると
誰かがやった宿題をうつしまくる人が続出。
最終的には分業制になっている子たちもいて
担当教科が終わるとあとはうつし合いっこ大会（良い子は真似しちゃだめです）
も展開されていました。


私は宿題をうつしたことはなかったのですが、

それを含めて考え直してみると

要するに

毎日必死に勉強し続けなければ終わらないように計算された量の宿題が
出されていたのではないだろうか

という結論に至る、大人になった私。

…

そ、そうか…そうかもしれないのか…

あの頃は、自分の能力のなさに
深いため息をついていたのだけれど
そもそも簡単には終わらないように仕組まれていたことだったのかもしれないのか…


なるほど。

大人、やはり何枚も上手である。


と、いやいや、ちょいとお待ちよ。

ちゃんと自分の勉強の様子を振り返ってごらんなさいよ、私。

どう見ても要領悪かっただろう
というツッコミも満載でしょう、小さい頃の私。


妙なところにひっかかって
気になって辞書を芋づる式に調べ始めたりしてたから
時間かかるんだよなあ。

って、それは今も全く同じよ…。


小さい頃の習性って

無意識に続くものが

多いのね。

結論。

夏休みマジックにより
夏休み終盤には
私が寝ている間に宿題が増えているのではないか、だから終わらないのではないか

という疑問は

私が宿題のノートに向き合う現実から
逃避したくて、他のことをやりはじめたことにより
一向に進まないという事件が
夏休み終盤に近付くにつれて頻発することから起きる
極めて当然の事態であった

という分析により

解決しました。

ちーん…。