錯覚 MMM1000 Vol.6

長い長い階段。誰もいない地下へ続く道。

これだけ沢山の人がいる東京の街中で、ふっと人の気配を全く感じない空間に入ると
宇宙の果てに放りだされてしまったかのような気分になります。

実際に宇宙にも行ったことがなければ、無音の空間に放りだされたこともなく、
実際のこの誰もいない公共の場所も、厳密には音がしないわけじゃないのに。

静けさの中の不安感が掻き立てた感覚です。

いつも音がして、たくさんの人がいて
ざわざわ
がやがや
お店から漏れ聞こえるクリスマスソング
電車の音が風に乗ってやってくる

飽和状態に慣れていると
ふっと周囲から飽和に含まれる何かが減った時に
胸の奥を握りしめられるような心細さを覚えるのかもしれません。

錯覚です。

本当はちゃんと聞けば
音もしているし
人だって3秒後には通って行く。

心が勝手に作りだした錯覚。

人の感覚というのは極めて曖昧なものです。

例えば今日の階段の写真。
全く同じ写真を上下逆にしてみたらどうなるでしょう。

足元がぐらつくような
目の前が回転しているような
不思議な感覚になります。

ただ単に、同じ写真の上下を逆に置いてみただけなのに。

錯覚。

階段の上下正しいと思う映像を、思い込んでいるから
上下逆になっただけで、とても不思議な不安定さを感じるのかもしれません。

思い込みを、いかに取り払うか。

面白い世界を自分の中に展開するには
様々な枠組みにとらわれないことも大切な時がある気がします。


だまし絵って知っていますか?
トリック・アート。

平面的に描かれた絵のはずなのに
とても立体的に感じたり
上下を逆にして絵をみると、それぞれ違った絵として完成して見えるようになっていたり。

色々なアートがありますが
だまし絵も私は好きです。

自分でも気が付かない思い込みの極致を指摘されたような気がして
うわ、やられたなあ
と毎度思う、あの感覚が好きです。

豊かな発想が出来る女性でありたいと思います。
何かにとらわれ過ぎず、
思い込んだりせずに、
常に柔軟に、フレッシュに。
新しさを恐れず、いろんなことを吸収していきたい。
日々、精進です。



写真はこちらのアルバムをみてね。

http://beamie.jp/?m=pc&a=page_fh_album&target_c_album_id=467

コメント

…少し(というか、かなり)凹む事があり、自分でも制御できないくらい、気持ちが沈んでいましたが…

まりさんの文章を読んだら、浮いてきました!

自分で、自分の足に重りをくくりつけていたんだなぁ~って、気付くことが出来ました


ありがとうございます


あの…ここを私の「心の置き所」のひとつにさせて頂きたいので、マイアミー登録させて下さい

2010年12月03日

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