『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』

ということで
先日ブログでも少し触れましたが

心が揺さぶられた感動の本

『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』(講談社)

ランス・アームストロング(Lance Armstrong)さんの自伝を
安次嶺佳子さんが翻訳された本です。

自転車競技者として有名だった
ランス・アームストロング選手。

わずか21歳のとき、史上最年少で世界自転車選手権優勝。

負け知らずの
つっぱしる若者だったのですが、

1996年、彼が25歳の時に
突然、癌が発見されます。

彼自身、この本は自転車についての話ではないと述べているように
原題は

“It’s not about the bike.”

「でも僕は、上品な話をしようと思ってこの本を書いたのではない。僕は、真実を話したいのだ。」

とも文中にあるように、

彼の歩いてきた人生の話を
彼にとっては欠かすことのできない自転車と競技生活の話も書きつつ
全てを真っすぐに語った1冊だと感じました。

等身大のランス・アームストロング選手は
自分自身が癌になって
悩んだことや、恐怖を感じたこと、
手術が成功した後も精神的に力強く立ち上がれなかった時期があったことを
真っすぐに綴っています。

癌を通して考えたこと、
気がついたこと、
学んだこと、
経験したこと、

それらが全て彼を変え、成長させ
その結果として
なんと癌になる前よりもさらに強く成長した選手になるのです。


本を読む時に
いつも気になる箇所や
素敵だなあと思った所などを
チェックしておいて、
それを書き記す、読書の後の自分用のメモノートを作っているのですが、
今回は本当に
胸に響く言葉やシーンがたくさんあって
ノートも何ページもあっという間に埋まってしまいました。

その中でも
彼の「経験」が後の彼の強さを作ったのだと感じる言葉も
本当に素敵で

「人は過去によって形作られる。好むと好まざるとにかかわらず。一つ一つの出会いや経験が影響しあって、人は形作られるのだ。平原の木が、風によってその樹形を形作られるのと同じように。」

「僕の経験してきたことはすべて積み重なり、蓄積されていた。癌との闘い、スポーツ界が僕のカムバックを信じてくれなかったこと。それが僕の速度を速めたのか遅めたのかは知らない。」

人生に無駄は無いという
良く聞く言葉で表現してしまうのは
なんだかチープに感じてしまうほど
この本の中には
彼自身が積み重ねてきたこと、足跡が
時に苦しく、痛く、
時に希望に満ちて、
描かれています。


病気の後出場した
ツール・ド・フランスで
マイヨ・ジョーヌ、黄色いジャージでありそれまでの総合タイムが1位である人だけが着ることができる栄光のジャージを着て
ラストランをしているシーンは
本当に喉の奥がぎゅっと締めつけられるように熱いものが込み上げて来て
彼が歩んできたそこまでの道のりが一気に思い出されました。

勇気と
エネルギーに満ち溢れた
素敵な本に出会いました。

ちなみに
自転車と自転車競技について
全く知識のない人でも
必要な部分で基礎的なことも親切に説明されているので
読みやすいと思います。



次はね、『天地明察』をさっき開き始めたところです♪

コメント

お早うございます。有名人の自伝色々勉強になります。出生、その世界に入ったきっかけ、その人の人生、そしてその人が行っている活動等色々学ぶ事が多いです。それではお元気で。

いつも、素敵な感性をしてみえるなぁと感心しています。

タレントには絶対必要なことだと思いますので、

是非、忙しくても続けてください。

いつか、映画とかドラマに生きてくると思います。

グラとし 2012年06月21日

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