『銀のエンゼル 出会えない5枚目を探して』(幻冬舎)
鈴木貴之さんの小説です。
もともと、鈴木貴之さんが監督をなさった映画『銀のエンゼル』がこの小説のもとになっています。
小説は、映画の世界の2年後の物語。
ちなみに、あとがきに該当する部分には9年後の話もあります。
タイトルにある、銀のエンゼルは、チョコレートのお菓子についている蓋に天使のマークが出たら当たりというお菓子のことです。
お気に入りのフレーズ。
「いつもアタリばかりじゃない。ハズレがあるからアタリの喜びを知ることができる。アタリを求めて人はハズレでもがき苦しむのだ。」
「人にはそれぞれ、自分で切り開かなければならない道がある。自分の手で掴まなければならないことがある。」
「ずっとハズレだと思っていた町が、今は一番、愛おしい。」
「マタ、ココに戻ればいい」
ヒロインの由希の
どん詰まりな暗い気持ちが、
心休まる場所に浸ることで、ほぐれていく。
頑張るために必要なんだなあって。
私は転勤が多かったので、ある特定の場所で大人への階段を登ったわけでもなく、
帰る、と言えば、現在の住居がまずあり、他の場所は帰るではなく、行く、になるんです。
それでも、どこか
例えば新しい場所だったとしても
羽を伸ばして、リラックスして、また頑張る!って思えるような場所を
少しずつでも見つけて行けたらなあって思うのです。
今、思いついたのは
真っ暗な夜に
波の音
島にいて
周りは黒い海
上には星
雲はない
あの場所からは
元気をもらったんですよね。
海と、空と、星の
私だけに効いたパワースポット。
これから先、どんな場所に出会えるかなあ。
コメント
いいね・コメント投稿・クリップはログインが必要です。
ログインする
不適切なコメントを通報する