『魔王』

伊坂幸太郎さんの小説『魔王』(講談社)
を読みました。

兄の死までの年月を描いた「魔王」と
それから5年後の弟を描いた「呼吸」の
2編から構成されています。

「魔王」では
自分が誰か相手の身体の中に入り込むイメージを持つことで
頭の中で自分が思った言葉を相手の口から喋らせることができるようになった
兄の安藤。

自分の力に気が付き
使って行くうちに
倒れることが増えてくる。

そして、その倒れることが
自分の力と関連していることに気が付いて行く。

行きつけのバーのマスターが
自分が力を使った現場にいたのは
偶然だったのか。

安藤は何故、死んでしまったのか。

シューベルトの歌曲「魔王」を安藤が思い出して
ぞっとするシーンがあります。
この歌曲、音楽の授業でも扱われることが多く、
昔、小学校や中学校の時に聴いたことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんね。

子供を背負い、家に帰ろうとする父親に
後ろから魔王が迫りくるのだけれど
気が付いた子供が父親に、魔王が来ると言っても
父親には認識できない。
そのうちに、子供は死んでしまう。

そんな歌曲「魔王」のように
自分にだけ何かが感じられて、
そして最後は…と恐ろしくなった安藤。

安藤が思っていた「魔王」とは
誰だったのか、そもそも存在したのか。

5年後、「呼吸」に出てくる弟の潤也は
兄の死後から急に運がよくなり
じゃんけんでは絶対に負けず、かけごとも当たりばかり。

そこで
兄が生前、鳥になって空から弟たちを見るという夢のシーンが
現実のものとして現れる。

時を越えて、
命も越えて
繋がり合っていつような兄と弟は

何かの流れに流されないようにと
必死に抵抗しながら、それぞれが思う道を進んで行きます。

「魔王」とは
世の流れだったのでしょうか。
集団に流されやすい心理だったのでしょうか。

ミステリー作品というよりは
ちょっと不思議な物語。

伊坂幸太郎さんの作品はどれも面白い♪
本の帯にちょうど
「『魔王』の舞台から、50年後の日本。検索から、監視が始まる。」
というコピーが書かれ『モダンタイムス』が紹介されていました。

これも以前から気になっていたんですよね。
ますます、読みたい欲が高まりました~。

コメント

まりさん、いい作品に出会いましたね。

そして、これからも、伊坂先生の作品にはまって
いきそうな予感がしますよ。(笑)
読みすぎ警報発令~になりますね。。。

まるみる 2012年03月26日

両方 読んだよ

あと もう一冊関連のある本が あったんだけど
思い出せないふらふら


この辺から

井坂幸太郎の作風が

変わっていった気がする

ゴールデンスランバー

なんか 典型的だと思う



個人的には

陽気なギャングが
地球を回す

が 好きなんだけど


最近の 作風は

少し わかりづらい かも
メッセージ色が

強いから



でも 好きな作家です

2012年03月26日

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