深い緑の山の間を抜け
だんだんなだらかな山になり
高い木が少なくなっていき
途中駅では、見た事のない文字が出て来て
モンゴルに近付いているんだなと実感します
窓の外には
遮るものが何もない広い空と
果てしなく続く大地
そこへ沈んでゆく太陽
雄大な景色に見惚れていると
何だか良い匂いがしてきます
廊下に出てみると
車掌さんがデスクにまな板を置き
中華包丁で茄子の皮剥き
そして別の隠し扉にはコンロがあり
中華鍋を振っています
美味しそう!!
見ていたらお腹が空いたので
私も楽しみにしていた食堂車へ
白いテーブルクロスの、まさに食堂!
これとこれとこれが出来ると
限られたメニューの中から選んだのは
中国語でも読める定番メニュー
青椒肉絲(チンジャオロース)
中国語風にチンジャオロース!とお願いすると
中国語が出来るのか!?とニッコリしてくれたけど
そのまま日本語になってるから
読めるだけなの…ごめんね
待つことしばし
出てきたそれは、切り方がちょっと違う
お味も微妙…だけど
人生初の食堂車だから良いのです
残さず完食です
お腹いっぱいで部屋に帰ると
窓の外は、漆黒の闇
真っ黒です
ということは…
空を見上げると、満点の星空!!
ベッドメイキングをして
横になって眺めていたら
心地よい揺れでウトウト
気がつくと、窓の外にはネオンが見えます
国境の町、二連浩特に着いたようです
出迎えてくれたのか
何故か花火が打ち上がっていました
ここでは、中国の出国手続きだけではなく
中国とはレールの幅が違うモンゴルに進む為
車輪を交換するのですが
その様子を車内に乗ったまま見学出来る
というので、それを見逃したくないが為に
ホームにちょこっと降りて、またすぐ部屋へ
ワクワクしながら、その時を待ちます
ホームからちょっと移動して
ガコンガコン繰り返し
まだかな、まだかなとしばらく待つと
ようやく建物の中に車両が入ります
隣のレーンでは、車両がジャッキで持ち上がり
車輪が台車ごと交換されています!
初めて見る豪快な作業に
テンションが上がります
が、自分が乗った車両がいつのまに上がって
車輪が交換されたのかは結局よく分からず
深夜なのもあり、またウトウトしてしまいます
その後、またガコンガコン繰り返し
車両が連結されて、いよいよ出発したんだなと
寝ぼけながら安心して眠っていると
野太い大きなニーハオ!の声で起こされます
モンゴル側の国境の駅に着いたのだなと
ぼんやり考えていると、部屋のドアが開き
モンゴルの入国審査の係員が入って来ます
一気に目が覚めて、パスポートを差し出し
背筋を伸ばして、髪を整えます(笑)
何とも言えない緊張感です
中国人の車掌さん達も緊張の面持ち
2,3人の出入りがあり、
パスポートに入国スタンプを無事にもらって
緊張感から解放されると
またすぐに眠ってしまいました
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