鎌倉に行きたくなる『COW HOUSE』

鎌倉

と言って何を思い浮かべますか?

大仏

とか

鶴岡八幡宮

とか

小町通りで食べ歩き~

とか

鎌倉駅前からほど近い観光名所があがりそうですね。

私も鎌倉駅周辺をぶらぶらするのは大好き。

今年は小町通りにも行けたし
通称、竹寺と言われているお寺にも行ってきました。

ですが
鎌倉の魅力はそれだけじゃありません。
やっぱり、海。

海岸沿いにのびる一本道。
そこに海を眺められるオシャレなカフェやレストラン、
雑貨屋さんなどが並んでいるんですよね。
江ノ島のあたりもそんな感じ。

なんか鎌倉、いいじゃん
と思わせるような小説を読みました。

『COW HOUSE カウハウス』(ポプラ社)
小路幸也さんの小説です。
この夏に文庫が出たばかり。

総合商社浅海コーポレーションに勤めていた畔木朋、25歳は、
上層部の会議で上役を殴り、鎌倉にある大豪邸の管理人として飛ばされてしまいます。

その豪邸は会社の持ち物なのですが、
わけありな人たちがどんどん集まってきてしまい、
結局、住む人が出てきたり、通ってくる人が出てきたり、
なんだか賑やかな豪邸になって行きます。

音楽室にはかの有名なスタンウエイのグランドピアノがあり、
中学生の天才ピアニストがベートーヴェンの「テンペスト」第三楽章を演奏するシーン。
私も試験などでたくさん演奏した曲だったのですごく懐かしくなりました。

最後はこの豪邸は
「<浅海コーポレーション>が、新たに立ち上げる芸術文化を支援擁護するメセナ活動だ。」ということで
「素晴らしい設備を備えた音楽室とテニスコートを有する、将来の<世界に通用する子供たち>を育てる施設」
になります。

この本で
すごく不思議なのは
賑やかなどたばた劇のはずなのに
常にどこか、いい風が静かに通り過ぎているところ。

これって、
鎌倉マジック?

鎌倉、豪邸、自然、サーフィン、海
そういうキーワードから漂うものを小路さんが表現した結果
読んでいて心地よい風が吹いてくるのかしら。

そういうことを感じながら読み終えて
すごく鎌倉に行きたくなりました。
海からほど近い、静かなカフェでお茶しながら読みたい本だったなあ。

そしてそういうことを思う時に限って
連休の真っただ中とか
どう考えたってそんな人気の観光名所、混雑しているでしょう、天気もいいし。
そんなタイミングなんですよね。

平日に狙うべし。

キーワードは

秋の晴れの日

心地よい風

お茶と小説


で、たぶん鎌倉。

お出かけ計画を立てている今も
ちょっと楽しい。





コメント

鎌倉いいですね。
鶴岡八幡宮に向かう道が好きです。
でも鎌倉に行ったらやっぱり江ノ電ですね。

湘南と一括で呼ばれることも多いですが、鎌倉と葉山は別な気がします。

鎌倉は幕府が置かれた歴史ある町だし、葉山も天皇家の御用邸があったり、江の島周辺とは別の香りがします。


この時期にブラリと散策して歩きたいところです。

fire 2011年10月10日

鎌倉は、何度か行きましたが、その度にいい
思い出が残る場所ですね。

昔、文士さんがよく住んだというのも、頷け
ます。

また、ぜひ行く機会があるとよいなぁ、と思って
いる土地です。。。

まるみる 2011年10月09日

江ノ島~鎌倉方面、最近行ってないな~。

kazu 2011年10月09日

一口に鎌倉を表現できないですね。(汗)

古いものから新しいもの、美味しいものから
話題のもの、歴史的建造物、海と太陽と空。
そしてなんといっても食べ歩き。

いろんなものが融合してバランスよく調和
しているのが鎌倉ですね。

通称竹寺、外国人を連れていくと、かなり
感動してもらえます。日本人ですら、言葉
を失う景色ですね。

鎌倉に行きたくなりました。

今宵もファイトです!!!

2011年10月09日

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