かわいい雑貨に癒されて『私の雑貨図鑑』

『私の雑貨図鑑』(中央公論新社)
津田直美さんが絵と文を両方書かれた本です。

優しいタッチの絵なのに
写実的でもありながら
やっぱりほんわかした雰囲気はたっぷりと漂う
素敵な絵本エッセイです。

すっかり津田さんの世界に癒されました。

文字も手書きなんですが
その優しい雰囲気が漂う文字がまたステキなんです。
手書きってやっぱりいいですね。
味があるというか、
その人の心をストレートに伝えてくれる感じがするんです。

文字として書かれた文章も伝えてはくれますが、
その文字をどんなタッチで、どんな大きさで
どんな風に書き記して行ったかが見える手書きは
さらに奥にある何かも一緒に届けてくれるような気がします。

この本には
津田さんが旅先で出会った素敵な雑貨たちを集めて
絵に描き、その雑貨にまつわるエピソードをからめたエッセイが綴られています。

何かの包み紙や
レシートの裏の絵
美術館などの入場チケットや、
かわいい絵が描かれた紙のコースター。

旅のスクラップブックのようだけれど
全てが津田さんの手によって絵として表現されているので、
独特の統一感もあり、
読んでいてとても心地よいです。

ぬいぐるみも好きな津田さん。
新品のものではなく、誰かの手を渡ってきたぬいぐるみたちが
目で訴えてくる様子にたまらなくなり、
連れて帰るのだとか。

「有名な作家やメーカーの物であるかどうかなど問題ではない。
 そのものが、過去にどれだけ愛されたとか、この先私がどれほど可愛がってあげられるかが、大きな問題なのだ。」

ぬいぐるみだけじゃなく
いろんな物に対して自分が好きって思ったら
ブランドとか周辺情報なんて二の次っていう感じ。好きです。

自分にとってどれだけの価値があって
どれだけ大切にするかで、
いろんなことが決まって来ちゃう。
もちろんそれがたまたまブランド物だったりするかもしれないけれど、
それはまた別の問題なんです。

津田さんは可愛い箱もついつい集めてしまうようで、
私もこれは思い当る節があり。

お菓子が入った缶は
クリスマスやバレンタインなど
イベントごとがある時には特に
かわいいデザインのものが増えますよね。

中身よりも缶のデザインで心奪われちゃったりして。

再利用の用途が見つからずに
缶だけがからっぽのまま並べられることもあるのですが、
そのあたりは津田さんも同じ悩みをお持ちのようでした。

可愛い雑貨は、優しい気持ちをそっと演出してくれるものかもしれませんね。


コメント

今日、ご紹介してくれた本は、将来、本の発行の
企画が来ると、まりさんにも合いそうなジャンルの
ものですね、と思いつつ、見ていましたよ。

すぐ、商売につなげてしまう、悪い癖が付いて
いますね。直さねば。。。

そして、また、今日のような、癒される、いい本に
出逢えるといいですね。

私も、今日は、図書館に行って、いくつかのいい
本との出会いがありましたよ。

まるみる 2011年06月16日

可愛い雑貨か~(^-^)昔は嵌まったかな~♪
彼女いると考えるかも~(笑)

アイドルヲタ 2011年06月15日

物を大事にする心が伝わって、

いやされる感じがするよね

南栗橋博士 2011年06月15日

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