火星への旅『モマの火星探検記』

先日、ニュースで
アメリカのNASAが、次世代有人宇宙船の開発を発表したと報道されました。

太陽系内の各地へ到達するための計画の一環。

最初の有人飛行は2016年までに行う予定だとか。

今が2011年なので
あと5年後。
あっという間に人間が火星に到着する日がやってくるのでしょうか。

そんな夢のような話を
一足先に疑似体験できる本を読みました。

『モマの火星探検記』(講談社)
あの有名な宇宙飛行士の毛利衛さんが書かれた
子供も楽しめるファンタジー小説です。
 
この物語の主人公はモマという老男性。

若い頃に火星へ行ったことがあったモマは、
当時を振り返り、若い頃の少年モマに語りかけるようにして
ストーリーが進んでいきます。

この物語の中で
モマは2033年に火星に降り立ちます。

シャトルが地球から発射した時の
シャトル内の様子や宇宙での飛行士たちの活動などの描写は
やはり本物の宇宙飛行士の毛利さんならではの表現です。

あ、この本が書かれた時には「シャトル」の表現だったんですよね…
時の流れを感じます。

より大きなもの、広い世界をみて、
これまで目の前にあった狭い範囲の小さなものも
より深く理解できたということって、あります。

宇宙から地球を見た少年モマ。
顕微鏡で自然界の物を見た様子と
宇宙から地球をみた様子が似ていることに気が付きます。

「自然が作り出す形は、皆、なんてよく似ているのだろうか。
ああ、そうなのか!!それぞれが小さな地球なんだ。
地球の中にまた小さな地球があるんだ。
鉱物の分子もプランクトンも1つの地球なんだ。
そしてすべてはつながっているんだ。」

私たちを構成している炭素や窒素は遠い昔の超新星爆発によってばらまかれたものが
根源の材料になっていると言われています。

「つまり、超新星爆発がなければ、生命はなく、
 したがって君も存在することはなかったのだ。
 少年のモマよ、君のからだは恒星でできているともいえるんだよ!!」

目の前のことは、
広い宇宙のことでもあり、
大きな地球は、小さな虫の中の細胞でもある。

そうやって考えて行くと
宇宙で本当に不思議ですよね。

火星に到着したモマ。
「月面の砂は宇宙服にまつわるように一度くっつくと払っても落ちにくかったが、
 火星の砂はちょうど海辺の砂のようなさらさらした感じだった。」

あと5年後に人類が火星に降り立ったら
同じような感想を持つのでしょうか。

広い広い宇宙に
夢が広がりますね。


コメント

スケールの大きい話やなぁ~。

個人的には、
「人類は本当に月面に降りたのか?」と言う話題が結構好きでした!

実は、スタジオで撮影したのでは無いか?
なんて・・・

月では光源が一つ(太陽)しか無いのに影が二方向に伸びているとか。

跳ね上げた砂が落ちるスピードが遅いのは映像をスローモーションにしているとか。

空気が無いのに旗がはためいているとか。

結構、面白いけど。

我ながら夢が無いなぁ~。ウッシッシ

runphorinx 2011年05月27日

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