2020年を思い返せば





2020年も間もなく終わります。
今こうして振り返ってみれば、2020年と言うのはこれまで以上に、人間の本心が露わになり、自分自身の在り方を見つめ直さざるを得ない年だったのではないかと感じます。

毎年思うのですが、私は今年もやはり1年がとても長かったように思います。
大人になると1年があっという間とは良く聞く話ですが、私はもはや年々時間が延びているのではないかと思う程、毎年毎年1年が長くて仕方がありません。今年も今日やっと12月31日にたどり着いたと思い、去年の今日を思い出しただけで遠く遠くはるか遠く3年くらい前のような話に感じております。この膨大な時の重なりを改めて実感してしまうと、つい心が疲労困憊してしまいそうですね。

さて、2021年は一体どんな年になるのでしょう。
2020年も年始時点ではまさか約1年後にこんな年越しになろうとは、おそらく世界中の人が予想できなかったのではないでしょうか。
2021年も予想も無意味なほどの変化の年になるのかもしれませんが、どんな状況でも自分らしく、周りの何かに煽られたり流されたりすることなく、しっかりと芯を持って冷静な判断ができる人でありたいと思います。

幸いなことに私が今いるエリアの私の仲の良い人たちには世の中の人心を煽るようなバーゲンセールに目が眩むような人はいないし、不安感から何かを買い占めるために目を血走らせて駆け回るような人もいません。それは本当に感謝すべき環境であり、この湘南で困った時には本心から助け合える人たちに支えられて生きているのだと2020年は改めて感じました。分け合い助け合い、支え合い共に喜び合う。それぞれの生活はそれぞれがしっかりと頑張りながら、誰かの健康や誰かのピンチを気遣う気持ちが普通のものとして流れている場所。マスクが世の中から消えた時、縫い物が得意な人たちが家にある布でささっと作って無償で手渡してくれたり。小さなことから挙げていけば本当にキリがありません。


2020年という年は私たちに何が本当に大切なのか、今一度考えるためのきっかけをくださった年だったのかもしれません。それは本当に買う必要があるのか、それは本当に食べるべきものなのか。何を消費するべきなのか。何を消費するのはもう止めなければならないのか。
私自身、これまでも気を付けてはきたつもりでしたが、何を食べて何を食べないのかと言う食生活については今まで以上により深く考えるようになり、自分の消費行動が世界に与えるインパクトについて今一度精査する時間が2020年だったように思います。
たかが私一人の消費行動など、吹けば飛ぶような微々たるものだとは思いますが、それらは自分自身が心から幸せな気持ちで生きていくために必要なのだと1年を通してやっと理解することが出来ました。もしもそれが副産物のような形で漣のように、隣の人、また隣の人、そのまた隣の人へと、どんどん同じ気持ちが広がっていくのなら、それはとても嬉しいことだとも思いますが、何かを誰かに強制したり扇動したりするのは性に合わないので、今のところは自分自身の生き方をシフトしていく、と言うので満ち足りております。ただ、やはり職業柄それもまた正しい形なのだろうかと悩む一面もあるのです。そのあたり、発信の形や共有の方法などを2021年はもっと具体的に私らしい方法で考えていけたらいいなと思い始めています。

来年も、皆さんと、そして皆さんが愛する大切な人たち全員が、幸せでありますように。

2020年も、本当に、たくさんの応援の気持ちを、ありがとうございました。
来年もますます精進いたします。どうぞよろしくお願いいたします。


麻里


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