ということで、
『怖い絵』
読み終わりました。
中野京子さんの本。
有名な絵、名前だけなら一度は聞いたことがあるかも?というような画家の作品など
20作品が紹介されています。
何が怖いかって
もちろん、ビジュアルとして
怖い以外の何物でもないものもたくさんあるのですが
描き手の悪意や執念、
時代背景とそれをみた人たちの様子などを
知ることによって
じわっと怖くなるかも
という解説も多数。
怖い、というのとは別に
純粋に、クノップフの《見捨てられた街》というのが一番好きな絵だったかなあ。
クノップフの《見捨てられた街》の話から
なんとなく、作曲家ドビュッシーの「沈める寺」というピアノ曲を思い出して
そこから、「イースの伝説」という、海中に沈んだ伝説の都市の話も出てきて(「沈める寺」はイースの街にある寺が海面に出てきてから沈むという情景を描いたと言われている)、
でもって
その伝説の都市イースが
パリの語源になった
というところまでたどり着いたのでした。
好きになった一枚の絵から
ずいぶん遠くまで飛んでったものだわ(^^;;
ま、こういうのも好き。
さて最後、本の話に戻ると
他にも気になった絵があり
ダヴィッドの《マリー・アントワネット最後の肖像》
厳選された線しかないスケッチ画なのに
すごく絵の中にいろんなものが詰め込まれた感じがして、忘れられない作品。
いつか本物をみたいなあ。
夜中に
怖い絵の本に没頭するおねいちゃんが
ぼくはこわい
の図(o^^o)
そんなわけで
2016年19冊目
2月の1冊目でした。
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