フォトグラファー:gnta
ロケーション:真鶴
始まりがあれば終わりがある、ってことくらいは大人なので知ってるつもりではいます。
それでも、寂しいものは寂しいです。
オーディションを受けて合格をもらい、この役柄で合格してたら嬉しいなーっていう役を演じれることが決まり、現場に入ってみれば相手役の方はめっちゃいい子で。
同じ出演枠で一緒に合格した事務所の先輩は舞台上での有効的な動き方や声の抑揚のアドバイスをたくさんしてくれ、先輩の相手役の方はいつもニコニコしてて現場を明るくしてくれて。
楽屋に戻れば、別枠合格者のMCの方が今後の将来の話やしゃべりの仕事について相談に乗ってくれたり勉強になる話をしてくれる。
…もう、どんだけ恵まれてんだ、と。
今日がリハから合わせて三日目ですが、明日で終わっちゃうのがとても寂しいです。
前回のモーターショーのときもこんな感情で最終日を迎え、業務を終えてからみんなの前でみっともなく泣いたんですよね、確か。苦笑
今回の仕事もあのときと似てるなぁと今日の帰宅中にひしひしと感じました。
明日は泣かないように気を付けなきゃ。
普段なかなかチームで動くっていうようなお仕事をしてないので、今回みたいなチームで動くお仕事はとても心に響くものでした。
明日で終わってしまいますが、最終日もしっかりと与えてもらった役柄を演じきって、一人でも多くのお客さんに届くお芝居をしてこようと思います。
頑張ります。
今日のお気に入り。
僕もそれに続き、部屋のドアに近づくが、もうここには来ないのだな、と思うと胸の中の、透明の、珠のようなものに罅が入る感覚に襲われた。
痛みとも痒みとも異なる罅が胸にできる。
部屋をぐるりと見渡す。
この場所に初めて来た時の記憶が蘇ると、目尻が湿るような予感がし、慌てて首を左右に振った。
伊坂幸太郎「バイバイ、ブラックバード」より
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