『旅の理不尽』

勉強の休憩に

猛烈に面白い本を読んだのです。

『旅の理不尽アジア悶絶編』(筑摩書房)

宮田珠己さんの旅行エッセイです。

地図資料を探して本屋をぶらぶらしてしまった時に見つけた本で
なんとなく気になって買ってしまいました。

海外旅行で誰もが一度は感じたことがあるような
些細な疑問や不安要素を、ざっくざっくと切り込んでいく文章が
たまらなく面白いんです。
だいたい、
本文前の「はじめに」部分で、これは面白そう!って引き込まれたのなんて
私の中ではなかなか珍しいことです。

だって

「さて、私は、名もない一介の素敵なサラリーマンに過ぎない。この本は、私が夏期休暇やゴールデンウイーク、年末年始休暇のほか、会社員として当然の権利である有給休暇を取得したり、その他当然じゃない権利もいろいろ取得したりして出掛けた旅の記録である。」

というのが、「はじめに」の部分に書かれてあるんです。

しかも
上司に、何考えてるんだ、と休暇をとることに対するイヤミを言われても

「旅の奥底に隠された真の意図を尋ねられることもしばしばであった。」

と、この調子。

本文もこの勢いと期待を裏切らない
笑い満載の面白さでした。

この本、最初は自費出版だったのだとか。
驚きです。

文庫化にあたっての、あとがきまで面白い。

隅から隅まで楽しくて
宮田珠己さんの他のエッセイも読みたくなり、
早速探してます。

私のようになっちゃった人を
どうやら巷では
珠己さんエッセイ中毒者、タマキンガーと呼ぶようです。

見事仲間入り。


コメント

最近 まったく本屋さん行ってないなぁ  仕事をしてた頃は報告書などを書く関係で 難しい専門書を買ってきて(高い) 参考にしてたけどね
最近は書籍離れで電子書籍なども増えてるみたいだけど まりちゃんはこれから どっちを選ぶのかなぁ?

なみへいオヤジ 2010年09月11日

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