『旅屋おかえり』
原田マハさんの小説を読了。
原田マハさんもわたしの大好きな作家さんのひとりで、一番最初に読んだのはキャリアウーマンと飼い犬の物語『一分間だけ』だったと思う。
日常の中で忙しいと見落としてしまうこと、
ついつい軌道に乗っているときには疎かにしがちなこと、
でも本当はとても大切なこと。
今回の『旅屋おかえり』は
依頼人の代わりに旅をして、依頼人の求める成果物を持ち帰る、という「旅屋」をはじめた、愛称おかえりちゃんの物語。
旅が大好きなおかえりちゃん。
おかえりちゃん自身、
次第に何故自分が旅が好きなのか
旅のどんなところが好きなのか気がついていく。
旅は、
いってきますと
ただいまがあって
初めて成立するのかもしれない。
それが具体的な土地や家でなくても、自分の心の中で、いってきますと言える何か、ただいまと言える何かがあることで。
帰るところがあるから
また旅に行くことができる。
そして、その場に行かなければ絶対に生まれないドラマ、化学反応が旅にはある。
人が動くって
あらゆるところに干渉することなのかも。
だから、場所でも動物でも人間でも
誰かが動けば、何かが変わったり、反応したり。
原田マハさんの小説は
いつも、読み終えてスッキリする。
コメント
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旅とは、とりたてて遠くへ行くことではなく、家を出る時は
全て旅のような気がします。
また、たとえ一人であったとしても、元気に、行ってきます、
という心構えで、家を出て、仕事等に向かえると素敵だと
思います。。。
まるみる
2015年09月05日
こんにちは
旅屋っていいですね
旅は大好きですが行くまでいろいろスケジュール
調整したり忙しい思いして面倒だなって思うけど
旅立てば全て忘れて楽しめる
その昔都の立派な官位を捨てて漂泊の旅に出て
和歌を詠んだ西行法師に憧れます
自分には出来ませんけど
旅行にはいつも一冊本持っていきます
いつも興味深い本の紹介ありがとうです
ではでは