みちのりを

蛇口をひねる。




ぬるい。



しばらく水を出しても

一向に冷たくならない。


ぬるい。



間違えてお湯が出る蛇口をひねってしまったのかと、確認する。


確かに水の
青いマークがついた方をひねっている。


ぬるい。

茹でたての蕎麦も
締められない。



ぬるい。



蛇口から出る水のはずのぬるま湯に
手を浸しながら、
この水が通ってきた水道管を想像する。

ずっとずっとずーっと遠くまで
灼熱の昼間に温められた水道管。

行けども行けども温かい地中の管を
空想の中で旅しているうちに
これはどこまで行っても
冷たくなんてなってないのかもな
と思えてくる。


夏。


流水、という言葉は
涼しげなものだけれど
現実の目の前にある流水は
むしろホッコリくらいなものになっている。


川も

海も


ぬるいだろうか







コメント

今日のブログは、まりりんの夏休み絵日記シリーズ、ですね。

でも、暑い時は、難しいことを考えると、より暑くなりますよ。。。
時には、これは、こんなもんだー、と割り切ることも必要かと(笑)。

まるみる 2015年08月15日

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