『昔も今も、こんぴらさん』

初、あべのハルカス
行ってきました。

目的は

あべのハルカス美術館


いまは
『昔も今も、こんぴらさん。』
のあべのハルカス美術館開館1周年記念特別展覧会です。







お仕事おわりで
なんとか行ってきました。

今回の展示は大きな展覧会なのですが、あべのハルカス美術館のみで、各地の巡回展示じゃないんです。

なので、ここでしか見られない!


今回本当に貴重な展示が数多く揃っていたので、
どれもこれも素晴らしかったのですが

中でも

円山応挙の襖絵は
かなりの存在感がありました。

表書院の「鶴の間』の襖絵、特に《芦丹頂図》の
空から舞い降りる鶴の絵は
鶴の羽音や、ふわりとした風までもが感じられそうな、優雅な動きを感じさせます。

生きた虎を見る機会がなかった時代に、絵師の想像力にて描かれた《遊虎図》の
ふとした表情や仕草のかわいらしさも魅力的。

襖絵は、展示室に、
部屋の設置と同じ配置になるように展示されていたのですが

少し離れたところに
鑑賞者が休憩できる椅子があって
そこに座ってみると、また違った魅力を感じます。

襖絵なので
畳の座敷に正座してみたときのことが
すごく考えられているんだなというのを
椅子からみて、感じたんです。

《遊虎図》は
絵の中の、数匹の虎の目線のあたりが、
ちょうど人間が正座して周りをぐりる見たときに、近い高さになるようになってるのかなあ、とか

《稚松丹頂図》と《芦丹頂図》は
正座したことを想像して見ると
空から舞い降りる鶴の
ふわりとした感じがより強く感じられたり
地上と空、鶴と地面の空間が
自分のいる場所まで繋がるような、
より立体的にも感じられたり。

円山応挙は以前、眼鏡絵なども見たことがあったのですが
「空間の魔術師」というキャッチフレーズが付けられることもある絵師。

まさに。


他にも《富士山杉樹図屏風》もありましたが、これは
狩野永徳の作と伝えられています。が、
筆致が長谷川等伯に似ているという説もあるのだとか。

ライバルだった二人の名前が
こんな風にして並べられるなんて
ちょっと皮肉で面白くもありますね。


さらに高橋由一の日本画の数々の展示も。

高橋由一は明治12年、琴平山博覧会という107日間に渡る展覧会に油絵を37点出展し、
このうち35点の作品が金刀比羅宮に奉納されたのだとか。
この時に200円を得たという記録があるようなのですが
当時の200円ですから
今でいうとだいたい400万円以上ということになるでしょうか。

高橋由一の現存する作品の
3分の一が金刀比羅宮にあるとのこと。

高橋由一といえば
鮭の絵しか思い浮かばなかったのですが
今回たくさんの作品をみることができて
改めてすばらしい日本画家だったのだなあと思いました。


ということで
展示を堪能したあとは

コラボメニュー


円山応挙 遊虎図
カプチーノセット









夜景をみながら
堪能してしまいました。






のんびり空間で
ステキなところだったわあ。







あんまり時間がなかったので
今度はのんびりまた来たいな。

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