『セザンヌ 近代絵画の父になるまで』@箱根

ということで
急に思い立って行ってきたのは

箱根

ポーラ美術館


以前からずっと
行きたいなあと思ってたんですよ。

でもなかなか遠くて。
箱根までは行ってもあちこち
他にも用事があったりして
なかなか箱根の中でもススキの原がある仙石原とかの、奥の方エリアにあるので
たどり着かず・・・
これは何かのついでじゃなく
ポーラ美術館目的で行くしかない!と。


堪能してきました。
遠かったけど、行ってよかった!



今回の特別展は

『セザンヌ 近代絵画の父になるまで』







ポーラ美術館は印象派の絵画のコレクションが充実していることで有名ですが

今回はポーラ美術館のコレクションの中から
セザンヌの作品、全ての
9作品を一挙公開。
さらに他館からの作品なども含めると
セザンヌの作品が20点、
ピカソやピサロなどのセザンヌに所縁の深い人たちの作品が30点近くと
セザンヌが生きた時代にたっぷりと浸れる特別展です。


ちなみにセザンヌの作品を9作品持っているというのは、国内最大のコレクション数だそうです。
それが一度に見られるのですから
これだけでも見にいく価値はありますね。


実はこの美術館を見に行く前に
PodcastのChocolat!という日本語とフランス語を混ぜた番組で、このセザンヌ展が特集されていたのを、たまたま聴いていたんです。

なのでちらっとだけですが
事前情報があって
ポーラ美術館にいくのも、セザンヌ展をみるのも
とっても楽しみでした。

ポーラ美術館は
本当に、光の美しさが印象的な場所。
雨の日だったのに、とても綺麗に感じられ、
違う季節にも、何度も通いたくなるような
素敵な空間でした。

今回のセザンヌ展では
7月のパリをイメージした光をコンセプトにして、照明を作って展示しているのだとか。
これからの夏にぴったり。

セザンヌが個展をやった時の
赤い壁紙、同じ絵の並びを再現した展示スペースがあったり

音とのコラボレーション展示があったり

色々な楽しみ方ができて
丸一日ゆっくり、美術館だけででも過ごせそうです。


まだまだ勉強不足ではあるのですが
セザンヌの作品も
大好き。

セザンヌって
パリ万博での展示を拒否されたから、
じゃあ会場近くで自分の力で個展をやってしまえー!という人で
そんな、自らの力で新しい時代をぐいぐい切り開いた、前向きでアグレッシブな人、というイメージを勝手に持っていたのですが、
エコール・デ・ボザール(国立美術学校)の入試に失敗したり、サロン(官展)に何度も何度も落選したりと、
思っていた以上に、認められなかった時代もあった人なんです。
不屈の精神で、近代絵画の父になるまで、走り続け、昇り続けた人だったんですね。


展示では
セザンヌと、彼に関連した人たちとの関係を見せてくれていて
面白いです。

パレットナイフでの厚塗りを得意としたクールベの技法、
色調の対比で構成していくマネの技法、

それらがセザンヌにどのように影響を与えて行ったのか。


各展示コーナーで
セザンヌについて、様々な画家たちが語った言葉も一緒に紹介されていて、

「おわかりになるでしょう、セザンヌとは絵画の神のような存在なのです。」と言ったマティス、

「セザンヌは私の、ひとりの、そして唯一の師でした!」
「セザンヌ!彼は私たち皆の父親のようなものでした。私たちを守ってくれたのは、セザンヌだったのです・・・・・・」
と熱弁したピカソ


最晩年に
「このセザンヌこそ聖なる画家」と言ったゴーガン


セザンヌの作品が新しい時代を切り開き、
常に先を走り続けた素晴らしい作品を
生み出していたことはもちろんですが
きっと、セザンヌの人柄、作家としての総合的な魅力が、
これほどまでのたくさんの画家たちを
惹きつけて止まなかったのだろうと
想像してしまいます。

セザンヌについて
その生涯についても
もっとたくさん知りたくなりました。



コメント

流石 御茶ノ水!

ajianoko1 2015年06月04日

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