凪

夏の晴れた日、
瀬戸内海など、四方を山に囲まれたような地域では、
風がぱったりと止まる時間帯があります。

朝は、「朝凪」
夕方は、「夕凪」と呼ばれる現象。

「海風」と「陸風」が切り替わる時の無風状態のことです。

海岸地方では、
昼は、「海風」
夜は、「陸風」が吹くことが多いですね。

昼、同じ強さの陽ざしを受けると、
暖まりやすく冷めやすい陸は、海よりも早く暖まります。

その暖まった空気が上昇すると、気圧が低くなるので、
気圧の高い海から「海風」が吹きます。

一方、夜は、
陸が海より早く冷えるので、今度は、「陸風」が吹く、というわけです。

そんな「海風」と「陸風」が切り替わる時の「凪」は、
厳しい暑さをもたらします。

海岸地方の方々にとっては、夏の風物詩ですね。