『博多豚骨ラーメンズ』(アスキー・メディアワークス)
と言っても
博多で食べられる美味しい豚骨ラーメン屋の話でも
博多版ラーメンズの話でも
ありません。
博多が舞台、ってとこは
・・・
それはそうだ、さすがに。
博多の人口の3パーセントは殺し屋という中で
(あくまで設定です。著者の木崎ちあきさんもあとがきで、真っ赤な嘘ですと書かれております。)
様々な得意分野を持つ殺し屋たちが
日夜暗躍。
伊坂幸太郎さんの『グラスホッパー』や『マリアビートル』にも様々な殺し屋が登場していましたが
『博多豚骨ラーメンズ』の殺し屋たちも、個性溢れる面々。
就職活動でうっかり
社の方針にばっちり合ったことを答えてしまった斉藤君の
入った会社はまさかの殺人請負会社。
へまをして飛ばされた先は博多。
次に失敗したら、文字通り、首を切られるという、ひやひや転勤。
誰が
誰を
騙しているのか。
殺し屋たちの闘い。
やけに美味しそうな
カップ麺の豚骨ラーメンと明太子が後を引き、
博多で見知らぬ不思議な人から名刺をもらったら、思わず火で炙らずにはいられない、
そんな痛快な本でした。
博多、行ってみたーい。
まりさんのような美女の殺し屋なら、狙われてみたいような、、、
なんてね。(笑)