絵本を入れた段ボールが
お店の外に並んでいました。
全て1冊300円。
へ~、海外の絵本もあるし、色々あるなあ~
と思って見ていると
たくさんある絵本の中に
昔、大好きだった絵本を発見。
『天の火をぬすんだウサギ』(評論社)
ジョアンナ・トゥロートン(Joanna Troughton)さんが
ロンドンの出版社から1979年に出版された絵本で
日本語訳は山口文生さん。
日本語版は
1987年に初版が出て、
私が今回手にしたものは1997年に出た第4刷でした。
絵本の状態はとてもよく
むしろ図書館にある絵本の方が
ぼろぼろになったりしているかも、という感じで
古本過ぎる感じもなく、
もしかしたら
祖父母の家に私の読んでいたものが保管されているかも、と思いましたが
どうしても欲しくて購入してきました。
帰宅して
母に見せると
母もこの絵本は覚えていたらしく
でもどうやら
図書館で借りて読んだ本だったようなのです。
自宅用に購入した本ではない、と。
図書館は2週間の期限で借りられる秋田市の図書館をよく利用していて、
めったに同じ本を2回続けて借りることはなかったとかで、
この絵本も例外ではなく、1度しか借りなかったはずだと、母は言っていました。
いろんな絵本に触れてきたはずなのですが、
読んだ期間や、手元にあったか図書館で借りたかには関係なく
すごくよく覚えている本っていうのがあるんだなあ、と改めて感じた1冊。
この本の
どこがそんなに記憶に残ったのか
小さい頃の気持ちは思い出せませんが、
表紙の絵もよく覚えていたし、
ウサギがマツヤニを塗った羽冠を作って
それをかぶり、踊っている絵や、
羽冠に火をともしている絵などは
「ああ、これこれ!」とすぐに思いました。
大人になった今、
この本をもう一度読むと、
おそらく小さい頃は、
絵も印象に残っていたウサギが火を羽冠に移して走るシーンと、
一番最後に鹿が
森に
火を隠しておくれ
とお願いするシーンが
心に何か、呼びかけるものがあったのかなあ
なんて思ったりして。
天の人しかもっていなかった火は
森の木々に隠されたおかげで
今でも木を擦り合わせると火が出てくるよ
という結末の物語。
大人になっても
この絵本、好きだなあ。
こうやって
小さい頃に読んだ絵本について大人になってから思い出すと、
子供時代の本っていうのは
理論とか、説明的にとかじゃなくて
心の奥の方に、ぽんっとスタンプを押して行くみたいに
残って行くものなんだなあと思います。
こういう話で、こういう感想を持って、
これこれこういう理由で、この本が好きだったんだよね
っていう記憶方法は、
子供時代には無かったような気がするんです。
もちろん、そういう明確な理由を述べられるものも、あるとは思いますが。
それよりも、もっと深い部分で、
1冊ずつ、1シーンずつ、
ぺたん、ぺたんと、心の奥の大切な画用紙にスタンプを押して行く感覚。
大人になって、
そのスタンプを押した画用紙は
黄ばんでいたり、スタンプのインクも色褪せたりしているかもしれないけれど
スタンプを押した時の気持ちと一緒に、ずっと残っているんだなあ
という気がしました。
今あらためて
子供時代の私に
たくさんの絵本を見せてくれたり
読み聞かせをしてくれたりした
私の周りの大人たちに
感謝です。
今日引きあわせてもらった絵本は
しばらく本棚に仕舞わないで
お部屋の目立つ場所に飾りたくなりました。
オーディションに行く時に使う資料・ブックなどが入ったファイルの前に
飾ってみたよ。
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コメントのお返事です。
まるみるさんへ
美味しそうに並ぶケーキ、心ひかれますね~
シュークリーム、大好きです、
カスタードのがいいなあ~。
しばらく食べてないので、久しぶりに美味しいシュークリームが食べたくなりました。
松浦弥太郎さんの本は私も好きで何冊か読んだり、雑誌の暮らしの手帖を読んだりしています。
秘密の若返り薬~とかあればいいですけれどね、なかなか
特効薬みたいなものはないわけで
日々の積み重ねなんだよなあと痛感しますね。
毎日少しずつ続けられることを楽しくやっていきたいなと思います。
スーパースプラッシュさんへ
結構サブのように見えて美味しい商品ってあるんですよね。
ケーキ屋さんのクッキー詰め合わせとかも大好きで
ケーキは買わずにクッキーだけとか買っちゃうんです。
もちろんケーキをいただくときもあるんですけれど。
カーテンはたしかにあまりにも揺れ過ぎたり、場合によっては
んー全くもうっ、となりそうですね。
カーテンが揺れると見えない風が、目に見えるような気がして
結構好きです。
レモンはさっぱりして美味しいですね。
これから暑くなる時期にもすっきりした味になって美味しく飲めそう。
料理にも欠かせないですよね。
レモンの香りも大好きです。
今の時期はお花屋さんもすごくカラフルですよね。
いろいろ飾りたくなります。
ウィルさんがいるので、ウィルさんの目線で刺さりそうなものは避けないと、なんて思いながら、いろいろ選んだり、置く場所も考えるようになりました。
キララオーさんへ
「稲風」は初めて知りました!
実は私は秋田県秋田市で育ったので、田んぼは小さい頃近所にいっぱいあったんです。
小学校へ通う道も、田んぼの中にあって、イナゴがいっぱいいました。
でも「稲風」って言う言葉は知らなかったんです。
なんかいい言葉ですね。
稲穂がそよそよ~と風にゆれる姿もまたいいですよね。
楽しまみさんへ
花瓶は新しく買ったり、他の物もいま探しているところですが、
いろいろな種類があるんですよね。
これだ!と思える1品を探し求めて、気長に放浪しています。
アンティークショップも覗くようになって、楽しいですね。
マリーゴールドはベランダで栽培中のミニトマトの虫よけにと思って
プランターで栽培しはじめたのですが、
お部屋に飾ってもすごく明るくなっていいなあと思いました。
他にもいろんなお花を飾りたくなって、お花屋さんの前を通るのが楽しみになっています。
ドラさんへ
こちらこそ、いつもありがとうございます♪
あじさい、とても綺麗ですね。
今年のアジサイは例年よりも、ピークが早いとかで
はやく観に行かなくちゃと焦っています。
近所ではピンクのあじさいをみました。
どれも綺麗ですね~、色が優しいのが大好きです。
麻里さんにとってその絵本はタイムマシンですね。
僕にも何かあるかなあ?^ ^