軽い素材の
柔らかな生地が
不規則に窓の外へ、部屋の中へ、
ふわり、ふわりと揺れている、晴れた日。
心地いい。
鳥が飛んでいく。
誰かの自転車が走る音。
車が遠ざかって、
家の中に
流れ続けている何かだけが、静かに揺れている。
白く軽いカーテン。
水色の空に綿飴みたいな雲。
どこかの家ではお魚を焼いている。
どこかの家では洗濯機が洗濯終了の電子音を鳴らしている。
誰かの足音。
子供の声。
そしてまた白いカーテンが不規則に内へ外へと揺れ広がる。
限りなく音に溢れた世界なのに、
限りなく静かな流れなように感じてしまう。
山の中の小川の流れって
こんな感じだったなあ。
静かではないのに静かで
移動しないようでいて
動いて、
揺れて、
流れていく。
いつか
水辺が好きで
川とか滝とかを眺めて心地良くなる自分に気づいた時に
そんな小川を飽きず眺められる場所に住むのもいいかもしれないと思ったことがありましたが
現実にはなかなか難しく。
でももしかしたら
いま、目には見えないけれど、
空をも渡る見えない川の中に
住んでいるのかもしれないという気がします。
清流の川の底に沈んで
水面と空を見ながら
ゆらゆらと
癒やされているような
そんな心地。
ウィルさんがカーテンのそばであまりにも気持ち良さそうに寝ているので
私もフローリングに横になり、ウィルの目線でお昼寝に混ぜてもらったんです。
この場所でウィルがよくお昼寝する理由が
分かりました。
心地良さが伝わりました。^ ^