選べる人のお外ご飯 vol.8 蓮根ご飯

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先日、オークラアカデミアパークホテル(http://www.kap.co.jp/oap/ )の
和食料理屋さん「山里」(http://www.kap.co.jp/oap/restaurant/yamazato.html )で
和食のコースをいただいたのですが

その中の1品

蓮根ご飯

について今日は書きたいと思います。

秋から冬にかけては
風邪が流行る時期でもありますね。
その原因の１つとして
空気の乾燥と寒さがあります。

喉の潤いが失われると
風邪などに負けてしまいやすくもなりますね。
マスクやうがい手洗いなどの予防も大切です。

そして
食べものなどでも
体への潤いを補い、キープしていくようにすると
簡単な養生として
美味しく楽しく健康管理が出来そうです。

漢方の考え方では
秋の乾燥シーズンからは
五臓の「肺」に潤いを保つようにすると良い、と言われています。

ちなみに
秋から冬にかけては
基本的には体を冷やさないように気をつける、とよく言われますが
これも体質によって様々。

顔がほてってしまったり、
大きな赤く熱をもつようなニキビが出ている場合などは
体から余分な熱を取り除く方向で養生して行きます。

喉がかなり乾いてしまう、というのも
体に余分な熱が籠っているからかも。

体に籠った余分な熱を取り除きながら
「肺」を潤すことが
今の寒さと乾燥が気になるシーズンに合う養生の１つとなります。

そんな時にぴったりなのが
今回登場した

蓮根

蓮根は

「心」「脾」「肺」に働きかける寒性の食材です。

特に「肺」への働きかけが優秀で
余分な熱を取り除きながら潤いを与えてくれるので
喉が痛い時、咳が続く時などにも良いと言われています。


「血」がどろどろ～なイメージの「瘀血」タイプや
「血」が足りないよ～のイメージの「血虚」タイプなど


「血」に関わる部分への働きかけもあり、
余分な熱を取り除くことで、血流を良くしてくれる食材でもあります。


冷えは気になるものの、
喉はカラカラという方や
顔色が赤黒くくすんだような感じて火照るという方は、
もしかしたら余分な熱が籠っているからかもしれません。


冬は冷え対策ばかりが取り上げられがちですが、
だれでもガンガンに温めれば良いというわけでもなく、
体調に合わせた対策も必要です。

また、蓮根が好きだから食べたいのに、
火照りや熱が籠る感じはなく、むしろ冷えて困る、という場合は
生姜や唐辛子など、温めパワーがあるものと合わせた料理を楽しむとバランスが取れます。


また蓮根の五味と言われるものは「甘」に分類されます。
ちなみに、お米も五味では「甘」です。


ということは
今回の蓮根ご飯は「甘」の食事ということになります。

この「甘」は、「脾」が弱ってしまっている時に補ってあげると良い食材。

「脾」は食べ過ぎによって弱ってしまう事も。
これからの忘年会シーズン、暴飲暴食で胃が疲れちゃった…なんだか内臓が重いような…
という時はもしかしたら「脾」に負担が来ているかもしれません。
そんな時も、「甘」の五味の食材や、
蓮根のように「脾」の余分な熱を取り除きながら補ってくれるものを
上手に取り入れて行くと良いかもしれませんね。




漢方以外の目線から蓮根を見てみると

蓮根にはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなどが含まれ、
さらに食物繊維もたっぷり。

疲労回復、口内炎、目の充血、肌荒れの予防に良いとも言われています。

このことも
漢方の目線から言うところの
余分な熱を取り除く
に繋がっています。

余分な熱が籠った体は

炎症がおきたり(口内炎)

どこかが赤くなったり(充血)

かゆみや大きなデキモノが盛り上がるような状態(肌荒れ)

など、トラブルが発生しやすくなります。


私は今、たまたま漢方について興味をもって勉強していますが、
１つの野菜について、様々な角度からみると、とても面白いですね。
無理に漢方にだけ限定せずに、
様々な分野の分析を勉強しながら
自分に体に合った料理を作ったり、選んで食べて行ける人になりたいなと思います。



そんなわけで
今回は

年末へ向けた乾燥と暴飲暴食対策にもぴったり。
蓮根ご飯で上手に体の中から輝きを♪

ということで
「山里」のコース料理に出てきた
蓮根ご飯について、でした。