カキ事件発生

うわあああああああ

やられたあああああ



朝からとんでもない母の声。



何事かと思いきや

母の大好物の柿が

何者かに

がぶりっと

齧られていたという事件。







床にはちらっと

柿の皮。


皮の千切れ部分はギザギザ…







こ、これは…


大好きな大好きな柿を台所のストックボックスの下の方に隠すようにして保管していた母。

ストックボックスの上にあったものが
なぜか全て台所にぶちまけられ

下からは
他の無事だった数個の柿と共に
巨大な歯型が付いた柿が
ちょこんと残っていたのでした。


犯人は

…

え？私？！

違いますって。

もう…。



毎度おなじみ
我が家の斬新な発想と革新的な行動力を持つアイドル

ウィルさん。


さすがに
大好物の柿が大惨事になったということで
母に尋問されていました。

「これ、誰がやったの？」と…。



しれっとしているウィルさん。







あまり自分から新しい食べものを食べるタイプじゃないのですが
どうやら母が毎日毎日美味しそうに柿を食べているのを見続け
夜中に自分も試してみたくなったようです。
そして、この食べ跡から考えるに
どうやら結構気に入ったようです。

柿は犬に食べさせてはダメなものではないので
間違って食べてしまって大騒ぎということではないのですが、
食べ過ぎはやっぱり良くない。
ウィルさんの身体の割合から考えると
人間で言う所の、柿を一気に3、4個食べまくったくらいに該当するのでしょうか。

この後
母が柿を食べやすくカットして
ウィルさんにも切り分けてお皿に出してあげていましたが
もう食べませんでした。

柿はしばらく遠慮するようです。

どんだけ腹いっぱい柿三昧したんだ…しかも夜中に。

夜中の美味しいものって
背徳の味だけど
正しい時間に食べる数倍美味しく感じたりするもんだよね。

夜中のラーメン、とかさ。

だめだめ。
この仕事をしてから
夜中のラーメンはしばらくご無沙汰ですが
番組などでラーメン特集が
なぜか深夜に放送されてしまったりするので
うぐぐぐ…となったりするのでした。

あの香りがね。
温かさがね。
絶妙な塩や醤油の加減がね。

夜にはさらに際立つ気がしちゃうんだな。


最近のウィルさんにとっての柿は
そんなようなものだったのかもしれません。