その時々で思うこと

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以前読んだ『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)の中に

こんなシーンがありました。

浩介という一人のビートルズが大好きだった男の子。

彼が小さい頃、映画館で観た
ビートルズのドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』

昔観た時と

大人になってから観た時で

彼は違う感想を持つんです。


「グラスを置き、浩介は画面を凝視した。彼の人生を変えた映画だ。これを見て、人間の心の結びつきとはいかに弱いものなのかを痛感した。しかし―。映像の中のビートルズは、浩介の記憶とは少し違っていた。映画館で見た時には、彼等の心はばらばらで、演奏もまとまりのないもののように感じた。だが、今こうして見ると印象は違う。
　四人のメンバーは懸命に演奏をしていた。楽しんでいるようにも見えた。たとえ解散を目前にしていても、四人で演奏する時には昔の気持ちに戻れたのだろうか。
　映画館で見た時、ひどい演奏に思えたのは、浩介の気持ちに原因があったのかもしれない。心の繋がりを信用できなくなっていたのだ。」


私が大好きな映像作品の中の１つで

『つみきのいえ』


があります。

短編アニメーションですが

きっと、その時その時
見る時によって
見た人によって
想う事がいろいろと変化するだろうな
というような
とても深い作品です。


もちろん、この作品以外でも

しばらくぶりに観てみたら

あれ？以前思った感じとなんか違うなあ～

と感じることもあります。

それが良い意味なのか、あまり肯定できない感じになるのか。
その時で違うのですが。

一度きりじゃなくて
何度か観るわけですから
そこに選ばれる作品は、
自分の好きな作品ってことになりますね、きっと。

その好きな作品と一緒に
自分が成長してきた、変わってきたことを
じわっと見つめてみるのも
いいのかもしれません。


ということで

久しぶりに家にストックしてあるお気に入りのＤＶＤを
観てみようかなと。

そうだ、世間は三連休でしたね。

この連休中に
映画を観に行ったよ～とか
おうちでＤＶＤ鑑賞しました～とかいう方も
いらっしゃるかしら。

おススメ作品があったら
ぜひ教えて欲しいな♪にひ。