私は今回北アルプスにまたまた入山しておりました。
コースは上高地から涸沢まで登り約6時間のルートです。標高が高くなるにつれ、しだいに木々は紅葉色に彩られていました。
気温や適地によって、紅葉の時期が違うのは不思議な現象ですよね。標高の高い所は赤、黄、茶と鮮やかでまさに最前期真っ只中。低い場所にはまだ新緑のような緑が茂っていました。
そしてこの標高2300メートルの涸沢から一望できる山岳のパノラマは絶景でした。
この景色と澄んだ空気、疲労感、達成感に高揚しながら飲んだ生ビール!本当に美味しかったです。売店には冷えたビールや熱いお酒、おでん、ラーメン、カレーなどいろいろありましたよ〜!
せっかくカメラを持って行ったので、もっと写真を撮ってくればよかったかな。しかし景色は写真より肉眼の方がスケールが壮大で、何倍も良かったです。山を語るにはベテランの方がたくさんいらっしゃるので私のような初心者では恐縮なのですが、私なりに感じたことは生涯をかけて見えてくるであろう道徳や自然の恩恵、俗世などの道理でした。至ってシンプルなものこそ本来大切なのですよね。
何十年と経っても、自分の足で目的地まで歩き続け、美しい景色に心を傾けるという自然のなかで自分を見つめることの必要性を忘れたくないと思いました。
また山は多くの方々と共有すべきものですので、マナーとルールや思いやりのある行動など、日常生活にも匹敵する当たり前のことを再認識することができました。
山は恐ろしいほど美しく、険しく、精神と肉体のキャパシティを大きくしてくれます。
汗を流し、身を引き締め、最小限の生活を体感し、そして純粋に綺麗なものを胸に刻むことができます。なんといってもまた行きたくなるのが山の魅力ですね。
Helmutさんへ
コメントありがとうございます。
写真より、絵より、どんな巧みな文章よりも
自分の五感で感じる素晴らしさは、魂に刻まれます。
なにもない場所で、着飾らない自分や生命の本質が見えたとき、
人はより崇高なものを知るのだと思います。
Helmutさん、いつも見てくださってありがとうございます