手作りからだのほっこりご飯 vol.6

10月になって
ようやく秋らしく、涼しい日が続くようになってきましたね。

秋から冬にかけては
やっぱりお家ご飯も、温かいものを作りたくなります。

今回は

夏の名残りのそうめんかぼちゃを使いつつ
豆腐を入れたグラタン作りに挑戦。

「そうめんかぼちゃと豆腐の味噌グラタン」

です。



まずは
そうめんかぼちゃを厚めに輪切りにして
中のワタを大きめのスプーンなどでくり抜くようにして取り除きます。







両面をこんがり焼いたら
食べやすい大きさに切って
グラタン皿に並べておきます。








この時、しっかりこんがり焼いておくと
仕上がった時に香ばしさが加わって美味しいです。

そうめんかぼちゃの上に
よく水きりしておいた豆腐を
お好みの大きさに切って並べます。






最後にソースを注ぎ入れるので
豆腐を並べた状態であまり高さが出過ぎないように。

そして
カッテージチーズを
適当にあちこちに落して行きます。
柔らかいチーズなので
スプーンで少しすくって、ぽとりと落としていく感じで。







さて
ここまで来たら
ソース作り。

豆乳に
和風の顆粒出汁、今回はかつお出汁を使って
加熱しながら出汁を溶かしていきます。





そこに
味噌。

我が家は今、溶けやすいタイプのものを使っているので
すんなり豆乳に溶けました。

味噌を溶かして味を調えます。

そして
小麦粉を少しずつ加えながら
とろみをつけて。






出来あがった豆乳味噌ソースを
先ほど具を並べたグラタン皿に流し込み
準備完了。






このまま
オーブンに入れてグラタンのモードで焼きあげます。

焼けたら
こんな感じになりました～。






ちょっとケーキっぽい見た目？

スプーンを入れると
中から
そうめんかぼちゃ、豆腐、カッテージチーズ
と出てきて楽しい感じ。





味噌の風味もきいていて
美味しく頂きました。


さて

今回のグラタンを
漢方目線で見てみましょう。

まず

使った材料の


豆腐

味噌

豆乳


に注目。

これぜーんぶ
大豆からできているものですね。

私もこうやって改めて並べてみて気が付きました。
大豆そのものも、大豆を使った食品も大好きなので、
我が家では登場頻度は高いですね。

まずは

豆腐

豆腐は
「脾」「肺」に働きかけてくれる涼性の食材で
元気が出ないよ～だるだるへにょへにょだよ～というイメージの「気虚」タイプに合う食べものです。

涼性ともあるように
身体の余分な熱を取り除いてくれるのが豆腐ですが
これからの季節は
冷えがさらに気になるシーズンなので
食べ方に一工夫。

温かいスープに入れたり、
今回のようにグラタンに入れたり
鍋に入れてもいいですし、
温ためた状態で豆腐を食べるようにすると
冷え過ぎ予防になりそうです。

身体を温めてくれる食材と組み合わせる方法もおススメです。
冷奴なら、キムチと合わせても美味しいですよ。

またこれからの季節は
特に乾燥して来るので
「肺」へ潤いを与えてくれる豆腐は
積極的に料理に入れて行きたいなと思っています。

もちろん、マスクや加湿器での乾燥予防も欠かせませんね。


豆腐と同じく

豆乳も

潤いをたっぷり与えてくれます。

豆腐と違うところは
平性になることと、
「血」を補う力があることです。

豆腐＆豆乳で
ばっちり「気」と「血」を補えますね。


そして

味噌

味噌って言うと、
味噌汁とか、味噌味のラーメンとか、
土手鍋とか
なんだか温かいイメージがありますが

実はなんと
漢方目線でみると

「脾」「腎」に働きかけてくれる寒性の食材なのです。

身体の余分な熱をとりのぞきながら
水分をぐいぐい排出。

熱が出てしまった時、
イライラしているような身体に熱がこもっている状態の時、
顔がのぼせちゃうなあという時などにも
味噌は効果的なのだとか。

水分もとりのぞいてくれるので
むくみにも良いという

あれやこれやと余分なものを排出してくれる味噌。

発酵食品ブームで
最近味噌も注目されていますよね。

ちなみに
二日酔いなどの時に
味噌汁を飲むというのは

この、体に籠った余分な熱を取り除きながら
水分代謝をアップさせ、
上手に身体の中を循環させていくようにすることとも
関連があるようです。
「水」の巡り、大切ですね。


ほっこり味噌味のグラタン
ちょっとハマりそうです。
具を変えてまた作ってみたいな。


そんなわけで
今回は

余分なものはどんどん出して
秋にぴったり潤いグラタン

でした。