『太陽のパスタ、豆のスープ』

大切なことを
じっくりと時間をかけて
見直させてくれるような本を読みました。

『太陽のパスタ、豆のスープ』(集英社)
宮下奈都さんの小説です。

宮下奈都さんと言えば
以前『誰かが足りない』という作品を読みました。

その時のブログはこちら

2012年2月1日
http://beamie.jp/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=...

出会いと別れ。
失うことは、必ずしもダメなことばかりではないこと。
それまで見えなかったことに気が付く大切さ。

そして今に感謝する心。

『誰かが足りない』もとても優しい気持ちにさせてくれる作品でした。


今回の『太陽のパスタ、豆のスープ』は

明日羽(あすわ)という一人の女性が
2年付き合って、2カ月後に結婚式を控えた相手に
突然、合わないような気がするという理由で、結婚を破断にされてしまったところから始まります。

この物語は
あすわが、この衝撃から立ち直ると同時に
これまでの自分をじっくり見つめ直し、
これからの自分をゆっくりと、でも確実に、
一歩一歩見付けて行く物語です。

不思議なハイテンションの叔母、ロッカ(六花)さん。

ロッカさんが、落ち込んでどん底になっていたあすわに

ドリフターズ・リスト

を書くことを提案します。

やりたいことを紙に書き出してみるドリフターズ・リスト。

最初にあすわがリストに書いたことは
なんだかやや投げやりなようにも見えるリストでしたが
少しずつ、リストに書かれたことが棒線で消されたり
新しく書きくわえられたりして変わって行きます。

最終的には、リストは
折りたたまれ、
しばらく仕舞っておくことにしたあすわ。

自分で自分のやりたいことを選んで行くというのはどういうことなのか。

本当にやりたかったことって、何だろう。

書き出すことで
やっぱりそうだ、と思う事、
なんだか書いた文字を見ている間に違うような気がしてくること、

その気持ちと向き合いながら
あすわは、自分の進むべきみちを
少しずつ見付けて行きます。

「私が選ぶもので私はつくられる。」

と気が付いたあすわ。

「できるだけ、選んでいく。こうありたいと願うほうへ。それが文字になって記されているのがドリフターズ・リストなんじゃないか。」
「こうありたいと願うことこそが私をつくっていく。」

これならできる、
これしかできない、

今できること、
できそうなこと、

そういうことを確実に固めて行くことももちろん大切だけれど

こうなりたい

こうしたい

そういう目標を
時々見詰め直して

それがどんなに大きな、とんでもない目標だったとしても
1歩でもそれに近づけそうな何かを
やってみること。

それが、今出来ることの中に入っていたら
きっとその瞬間から人生がキラキラと輝きだす。

そんな気がしました。

この本を読んでいて
もう1つ思うのは

美味しいスープが飲みたくてたまらなくなる!

ということ。

読み終えた後、

お仕事の合間で時間があり

しかも近くに美味しいスープが飲めるお店があったので

直行してしまいました。

ほぅ~。

作品の中には
会社の友達と青空マーケットに出店するシーンで

豆スープ(レンズ豆とズッキーニのスープ)
豆入りピタサンド(全粒粉のピタパンにひよこ豆のペースト)

が出てきます。

美味しそう~~~

コメント

こんにちわm(_ _)m


本のご紹介ですねウッシッシ


なかなか食べ物系の話は


結構そそられますねウッシッシ


またいい本教えて下さいm(_ _)m

隼人 2012年09月12日

11日から、

「東京・横浜旅行日記」を

はじめました。

よかったら、

見に来てねさくらんぼさくらんぼ

グラとし 2012年09月12日

昔、子供の頃、中華料理屋さんで食べた、
たまごのスープが、今までで一番おいしい
スープかな。。。どんぶり

まだ、これを越えるものは、残念ながら、
ありません。チューリップ

また、その店は閉店したので、今のところ
私にとって、永遠の味、です。(笑)

まるみる 2012年09月11日

食堂かたつむり映画で見ました。美味しいスープ飲みたくなりますよね。ジュテームスープでしたっけ?

みみ 2012年09月11日

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