『手作りからだのほっこりご飯 vol.3』鈴木　麻里公式ブログ

もうすぐ涼しくなるのかなあ
なんて思っていたら
また急に暑さが戻ってきて気温も30度を越え
むっとするような熱気に包まれた昼間。

体調管理、一層難しくなってきた頃ですね。

だるいな～
暑くてたまらぬ～
食べる気力がないよ～
冷たいもの、いっぱい飲んだり食べたりしまくったなあ～

そんな夏バテ気味な体にもぴったりな
具だくさんスープを作ってみました。

トマトと小松菜の香りスープ

使った材料は

トマト

小松菜

オクラ

まいたけ

ここに味付けで

乾燥バジル

黒コショウ

岩塩

クミンシード粉

コンソメの出汁

を使いました。

今回初めてこのブログに登場したのは

クミンシード

これはカレーの香りを連想させるような
スパイシーな香りがするもの。

ヘルシーに仕上げたいんだけれど
味が薄いのが苦手で…という方にもぴったりなスパイスです。

さあ、早速クッキング

まずは

トマトから。

櫛形に適当に切ったら
出汁を入れた鍋にトマトを投入。

加熱していくうちに
形が崩れてきます。
ゆっくりかきまわしながら、トマトを崩して行きます。

そこに

輪切りにしたオクラを入れました。
たまたま冷蔵庫に余っていたので活用。

そして

小松菜の
茎の部分だけ先に
細かく刻んでスープに入れ煮込みます。

さらに

まいたけ。

小松菜の葉っぱの部分。

たっぷりといれて火を通して行きます。

葉もの野菜は
熱を通すと
しゅーんと、とっても小さくなるので
これくらい鍋に山盛りになっていても大丈夫。

煮込めば
良い感じになります。

岩塩、クミンシード粉を入れて
味を調えて行きます。

クミンシード粉は入れ過ぎても辛くなり過ぎることはないのですが、
入れ過ぎたところで強くカレーっぽくなるわけでもなく
やや粉っぽく？なってしまうので、
ふんわりと香りがつくかな～くらい、お好みで良いと思います。

バジルも簡単に
乾燥バジルをぱらぱらっと入れました。

最後に黒コショウをお好みで振って
味を整えたら完成です。

さてそれでは

食材を漢方の目線でも見てみましょう。

小松菜は

「脾」「肺」に働きかけてくれる涼性の食材です。

体が暑さでほてるなあという時にも良い野菜。

余分な熱を取り除きながら
気持ちも落ち着かせてくれます。

まさに季節の変わり目の今
なんだかすっきりしない天気だなあ
昼間はすごい暑かったしなあ、
もやもや、イライラしちゃうなあ
なんていう頃にもぴったりな食材です。

気がうまく巡らない「気滞」
血がどろどろ～なイメージの「瘀血」タイプにも良い小松菜。

「気」「血」を上手に巡らせてくれる野菜です。

消化も助けてくれるので、夏バテ気味で
食欲がないなあという時にも良さそうですね。

そして

キノコの中でも優秀なまいたけ。

「脾」に働きかけてくれる温性の食材で

「気虚」タイプに合う食材ですので
気を補いながら
血と水を生み出してくれるという多方面で活躍してくれるキノコ。
免疫力アップやコレステロールの抑制に良いとも言われていますね。

また

初登場のクミンシードは

「肝」「心」「肺」に働きかけてくれる温性の食材。

こちらも小松菜と同じように「気滞」「瘀血」タイプに合うスパイスです。

消化を助けてくれますし
暑いからと行って冷たいものばかりを飲んだり食べたりし過ぎてしまった結果、
なんだか胃腸の調子が…という時にも良いスパイス。

クミンは以前マクロビオティックの料理をやってみた時に出会ったスパイスなのですが、
香りが良いので以来愛用しています。
ささっと振りいれるだけでいつもの料理に変化が付きますよ。

そしてトマトやオクラ

夏に私はよく使う食材で
このブログでも何度か登場している野菜ですね。

トマトは「水」を巡らせてくれ、
オクラは「気」を巡らせてくれます。

余分な熱を取り除きながら
夏の疲れを吹き飛ばすように
「気」「水」を巡らせてくれるんですね。

色も赤と緑なので
組み合わせて使うと鮮やかに仕上がります。

また、トマトもオクラも消化を助けて胃腸を整えてくれる野菜でもあります。

さらに
最後に入れた

バジルと黒コショウ

バジルは

「脾」「肺」に働きかけてくれる温性の食材。

小松菜やクミンと同じく、「気滞」「瘀血」に合うハーブでもあります。

コショウも

「脾」「肺」に働きかけてくれる熱性の食材で「気滞」に合うスパイス。

バジルもコショウも
食欲不振の時に使うと良く、
温めながら胃の働きを助けて行くので
冷たいもので冷やして胃痛が…腹痛が…という場合にも合う食材です。

ということで
今回のスープは

夏に冷やした胃腸をいたわる
バテバテ退治の気血巡りスープ

でした